この7月から9月にかけて読んだ小説の中で、ベストワンがこの小説だ。(3か月で45冊の本を読んでいる。本ばかり読んでいる。)図書館で予約していたけど、なかなか順番が回ってこなくて、ようやく読むことができた。ターミナルケアを描く心優しい小説で、読みながら、何度となく涙ぐんだ。今はこういう小説がいい。胸に痛い。弱くなった心にぐっと沁みてくる。いたたたた、という感じ。後半、少しテンポが悪くなるけど、それでもこれは好き。ひとりのまだ若い女性が、瀬戸内海のホスピスにやってくる。そこで死んでいくまでを静かに見守る。
青羽悠の『凪に溺れる』という小説も読んだ。これも痛い。夢を実現させることはできるか。角田光代『拳の先』もそう。瀧羽麻子『女神のサラダ』、綾瀬まる『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』もよかった。
いろいろ思うところはあるけど、なんか、文章を書く気にならない。それに上手く書けない。今は文章を書くのがとてつもなく苦痛だ。
映画はネットフリックスでばかり、見ている。いい映画や、ドラマがたくさん配信されているけど、見た瞬間から忘れる。情けない。