初めてこの映画のことを知った時、こんなタイトルはありえない、と思った。とてもじゃないけど、これは映画のタイトルではない。だけど、今、見終えたとき、このタイトルでよかった、と思わされる。確かにこれはちゃんとした娯楽映画なのだけど、従来のパターンには収まりきらない映画だ。そしてこのストレートなタイトルはこの映画を適切に伝える。
ここでは3つの時代が描かれる。1999年。6年後の200 . . . 本文を読む
こんなにも淡々と描かれると、ほんとうにこれでいいのかと、不安になる。仕事を引退して悠々自適に暮らす老人が主人公だ。演じるのはケビン・コスナーである。彼がもうこんな老人になったのかと思い知らされるのはショックだ。クリント・イーストウッドなら充分にわかるけど、ケビンはまだ60代のはずだ。いや、もう70代か。でも、老残を晒すにはまだ早い、と思っていた。だけど、この映画の彼は特殊メイクではなく、リアルに無 . . . 本文を読む
職場の雰囲気に耐え切れず、首を覚悟で噓をつく。妊娠したと偽って仕事を続ける34歳。そんな嘘はやがてばれてしまって職場に居られなくなることは必至だ。だけど、彼女はそんな偽りの日々をなんと出産までの10ヶ月続けていく。
コメディにしかなりそうもない設定をリアルのタッチで淡々と見せていく。そうすることで彼女の内面の孤独を突き詰めて描くというのでもなく、さらりとしたタッチのまま描いていくところがなんだか . . . 本文を読む