金子修介監督の久々の新作である。もちろん久々と言いつつも実は何本も公開されている。でも、僕はもう見ていない。それだけなのだけど、実はそれだけではない。21世紀に入って小さい規模の彼らしくない映画はたくさん作られている。でも、それはまるで彼らしくはない映画ばかりだ。きっと自分の企画ではないのだろう。与えられたものを引き受けただけ。そんな気がする。僕は自由に彼らしい映画を見たい。だから、がっかりしたく . . . 本文を読む
これにはがっかりした。それほど凄い映画を期待したわけではないのだから、ハードルは低いのだ。なのに、ここまでダメな映画を見せられることになるとは思いもしなかった。『エターナルズ』以上にがっかりである。監督は『ボーン・アイデンティティー』のダグ・リーマンである。彼はトム・クルーズ主演のSF大作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』だって手掛けている。このジャンルの映画ならエキスパートのはずなのだ。どちら . . . 本文を読む
『線は、僕を描く』で鮮烈なデビューをした砥上裕將の第2作。今回も前回同様自然体のタッチで、ひとりの青年の成長を見守る。前回は水墨画の世界に誘われる青年のお話だったが、今回は視能訓練士を取り上げた。でも医療現場を扱う小説というわけではない。結果的にはそういうことになるけど、あくまでも前回同様ひとりの弱い男の子が自分にできることをみつけて(自分の為すべきこと、と言うほうがいいか)その道をゆっくりと進ん . . . 本文を読む