柚木麻子の力作『らんたん』を読了した。凄い女性だと思った。これはその前後に見た映画なのだが、ここに描かれる女性もまた、すごい女性だ。あり得ない行為に全精力を傾ける。やりすぎだろ、と思うけど、決してそれだけでは済まされない。どこまでやると納得がいくか、とかいうと、それってただの自己満足でしょ、ということになる。世の中のために自分のすべてを犠牲にしても戦わなくてはならない、というとかっこいいけど、彼女 . . . 本文を読む
この2日間、ほぼずっと家でこの小説を読んで過ごした。500ページに及ぶ長編であることもその理由としてあるのだけど、この大河ドラマの中で描かれるふたりの女性の姿に魅せられて、彼女たちのたどる明治、大正、昭和をともに生きる気分を共有したかったから、ほかのことはもうどうでもいい、と思ったのだ。だから、ゆっくり時間をかけて読むことにした。
おもしろすぎてページを繰る手を止められないのではない。すごいスピ . . . 本文を読む