没後80年「萩原朔太郎大全2022」記念映画とある。でもこれは朔太郎を主人公にしたものではない。主人公はなんと三好達治だ。萩原朔太郎の娘・萩原葉子の小説『天上の花 三好達治抄』が原作だと、見終えてから知る。三好達治の詩は好き。『乳母車』なんて何度も授業でやっているけど、その度に胸が切なくなり痛む。授業で朗読しながら泣きそうになり困る。生徒の前で泣いていたら変な奴だと思われるし。だから頑張って泣かな . . . 本文を読む
今週も膨大な量の本を読んでいる。1週間で9冊ほどだ。その中にはすでに書いている今年一番の傑作長編『光のとこにいてね』や『過怠』という長編も含まれる。簡単にその2冊以外で読んだ本の感想を書き残しておこう。
児童書は2冊。魚住直子の『考えたことなかった』と佐藤まどか『雨の日が好きな人』。どちらも少し残念だ。お話の目の付け所は悪くないのだけど、展開のさせ方がよくない。猫がしゃべる。「おれはお前の未来だ . . . 本文を読む