TVシリーズは見ていない。だから、あまり興味はなかったが、吉岡秀隆の白髪頭が気になっていた。宣材のポスターやチラシのシンプルなデザインにもそそられた。本気でこの作品を作っているという気概が感じられたからだ。(まぁ、冗談で作る映画なんかないだろうけど、でも、なんだか仕方なく作っている気がするようなTVドラマの劇場版はたくさんある、気がする)
TVシリーズ放映から16年の歳月を経て作られた続編らしい . . . 本文を読む
辻村美月の長編小説の映画化。500ページにも及ぶ作品を2時間の映画に収めるのは至難の業だ。お話自体はシンプルだから骨格をなぞるだけなら簡単。でもそれではまるで意味はない。彼女がこんな単純なファンタジーをこんなにも膨大な長さの作品にしたのは、それだけの意味があるからだ。そこをちゃんと抑えなくては映画化する意味はない。原恵一監督はかなり苦しんだのではないか。安易な映画を作るつもりはない。勝算のない戦い . . . 本文を読む