三浦大輔監督が自身の舞台を映画化した最新作。芝居だな、と思う展開のさせ方が(いささか)鼻にはつくが映画は実に面白い。止まる、逃げるの繰り返し。どこまで逃げられるのか。どこに行きつくのか。彼はラストまで基本引き返さない。このあざとい話の流れに乗せられる。前半の東京の街をフラフラするシーンも、後半の北海道、苫小牧に舞台を移してそこでも雪の中フラフラしていくのもロケーションをうまく取り込んでいてこの基本 . . . 本文を読む
話題の韓国映画超大作が新春第2弾として公開されている。昔ならこの手の大作映画は堂々とお正月映画のセンターで第1弾として公開されていたはずだ。もちろんそれは韓国映画ではなくハリウッド映画だったけど。でもそれは70年代から80年代までのお話だ。21世紀になって華やかなお正月映画というレーベルの価値は失われてくる。そして今では、もうない。
さらに今では大作映画はハリウッドより韓国、中国映画、そんな時代 . . . 本文を読む
猫弁シリーズの大山淳子の新作はなんと犬。彼女は猫好きで犬好きなのか。まぁ、そんなことはどうでもいいけど、犬猫を主人公にしてこんな小説を書く彼女は素敵だ。猫弁は猫は主人公ではないけど、今回はちゃんと犬も主人公だ。犬と人とが交互で主人公を務める。お話は5話からなる短編連作なのだが、5つの話が並列ではない。それぞれ多様な切り口で描かれていて、ちょっと今までにないパターンだ。
ニーシャシャンと呼ばれる施 . . . 本文を読む