習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『戦慄のリンク』

2023-01-26 11:33:25 | 映画
これは鶴田法男監督が中国に呼ばれて撮った映画だ。2020年作品だがようやく日本でも公開された。彼は一世を風靡したJホラーの草分けだが、中田秀夫の後塵を拝し、なかなか評価されなかったし,真価を発揮できなかった。そんな彼が今回、オール中国人キャスト(メインスタッフは日本から連れて行ったが)で、日中合作ではなく純中国映画に挑む。(原題は『網路凶鈴』)これはちょっとしたチャンスだったのではないか。だから少 . . . 本文を読む
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『グッドバイ、バッドマガジンズ』

2023-01-26 11:04:41 | 映画
この映画の目の付けどころが実に素晴らしいと思った。こんな題材で1本の映画を作るのか、と感心もした。宣伝のチラシを手にしてそう思った。だからぜひ見ようと思い劇場へ。いつの間にかコンビニから成人雑誌がなくなった理由がこんなアホなことだったのかと教えてくれる。知らなかった。まぁ、それほど興味がなかった、ということなのだろうけど。でも、それによって大変な思いをした人たちは多数いる。成人雑誌ファンや、この映 . . . 本文を読む
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益田ミリ『東京あたふた族』他

2023-01-26 10:36:36 | その他
エッセイだが小説並みに面白い、と思ったのが先日読んだ三國 万里子『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』。三国さんのあのエッセイの完成度は凄い。そして同じように本作もまた凄い。でもこれはあんな感じ(純文学の味わい)ではなく、こちらはほんわか(中間小説の感触)している。エッセイなのに、実は小説として十分通用するレベル。 第1章の『上京物語』は彼女が漫画家を目指してひとりで東京に出てきた日々の . . . 本文を読む
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『親愛なる向田邦子さま』

2023-01-26 09:55:01 | その他
向田邦子の新刊が盛んに出版される。その都度借りてきて読んでいる。彼女が亡くなられてからもう40年以上経つというのに、である。河出書房新社からこの本が出版されたのは2022年8月。命日に合わせたのだろう。24人の人たちが書いた文章を集めてまとめた。そのいくつかはもうすでに読んでいるものだ。だが、それを1冊にして続けて読んでいくと、改めて彼女の不在が心にしみてくる。どれだけ彼女が愛されたかも。 僕が . . . 本文を読む
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小野寺 史宜『みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる』

2023-01-26 09:38:51 | その他
なんとこれでシリーズ第8作になるようだ。僕は何冊か読んでいるけど、さすがに全部ではない。途中から読み始めたし、遡るほど熱心なファンじゃない。でも、安心して読めるから新刊が出たら気づくと読む。今回がファイナルとなるようだ。みつばの町に来て8年。郵便配達業務に励む平本秋宏も32歳。 この町で配達を通して出会った町の人たちとのささやかな交流を描くシリーズの完結編らしいお話のまとめ方をする。これまでのエ . . . 本文を読む
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