2時間10分の大作だ。ことさら強調するように「これはフィクションです」と最初に断り書きのように述べるのが怪しい。フィクションではないよ、と勘繰りたくなる。というか、勘繰らせる。チラシにも当日パンフにも書かれてある中古レコード店に行ったらマッサージ店になっていたという話は作、演出の筒井潤の体験談じゃないか、と思う。そこを入り口にしたフィクションなのだろうが、なんだかいろんなところがリアルで、実話をモ . . . 本文を読む
これは昨年の12月末に公演を予定していた作品だ。延期になり仕切り直しての公演である。それにしても早い。制作の対応の手際よさのなせる業だろうが、素晴らしい。若い役者たちが10人舞台を彩る。10人がほぼ出ずっぱりで1時間40分駆け抜ける。一応会話劇である。動きも少ない。左右対称雛壇状に並んで小さな会議室での作戦会議が描かれる。毎年学園祭の後で催される後夜祭の目玉イベント、体育会と文化会がぶつかり合うパ . . . 本文を読む