最近港映画付いている。昨年の傑作ドキュメンタリー2作品を経て、今年『理大囲城』からスタートして『七人樂隊』経由でここに至る。逃亡犯条例からカンフー映画まで遡った。僕だけではなくほとんどの日本人の香港映画との出会いはブルース・リーだろう。74年のお正月映画として公開された『燃えよドラゴン』(アメリカ映画だけど)の衝撃。そこから続く怒濤のブルース旧作ラッシュ。すさまじい量の香港カンフー映画が日本に上陸 . . . 本文を読む
小野寺 史宜『タクジョ!みんなのみち』は『タクジョ!』の続編。今回は6話からなる連作で6人のタクシードライバーたちのそれぞれの一日が描かれていく。4月から始まり9月までの六日。タクジョだけどタクダン(なんて言うのか? 言わんわな)も交えて交互で男女各3人の視点からのエピソード。読みやすくて楽しいお仕事小説だ。女性タクシードライバーでしかも若い女性という設定。珍しいからいろいろ大変なこともある。もち . . . 本文を読む
神戸市の長田まで芝居を見に行く。この日程でここでこれが上演されるのはもちろん意図的だ。だから僕は今日長田の町を歩く。阪神淡路大震災で被災した町はこの28年で復興したのか。復興の象徴である鉄人28号のモニュメント。そして新しい商店街、街並み。きれいな街の至る所に、今もあの日の記憶が刻まれている。町歩きをしながらいろんなことを思う。1995年1月17日を忘れない。と、書こうと思ったが、辞めた。
実は . . . 本文を読む
初めて見る人は驚くはずだ。だってこの芝居には舞台がない。客席の2列目までには人がいない。そこに旅行鞄を抱えた女がやってくる。座席指定のAー5の席に座る。最前列の中央だ。明らかに彼女はこの芝居のキャストだということはわかる。そして、客席2列目の上手側出入り口付近で様子をうかがっている男。やがて彼が彼女の元へと近づくことで芝居は本格的に始まる。
3列目の客席最前列中央で芝居を観た。始まる直前振り向い . . . 本文を読む