ようやく最後まで見た。ラスト二回は怒濤の展開、ではない。あくまでもマイペースを最後まで貫く。これはそんな強い意志のもと、作られた映画なのだ。(Netflixのオリジナルドラマだけど、ちゃんと映画仕様になっている)
監督はクレジットでは西浦正記と中田秀夫の共同監督作品となっているが実質は西浦作品である。見る前は4話ずつの分担だと思っていたのに中田は5話のみしか手掛けていなかった。全 . . . 本文を読む
まさかの傑作だった。初めての作家だから、ドキドキして読み始めたが、最初は「安物の原田マハか」なんて失礼な感想を抱きつつ舐めて読んでいた。だが、これはとても誠実な生き方を巡る作品で、この普遍性と独自性に魅了された。80歳になる女性画家の個展を開催することになった地方の美術館のまだ若いキュレーター(31歳の女性)が、作家と向き合い、展覧会に向けて準備をしていく過程を追う長編小説だ。主人公はキュレーター . . . 本文を読む