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映画・演劇のレビュー

『メン・イン・ブラック インターナショナル』

2021-05-30 15:46:33 | 映画

ハリウッドの派手でバカバカしい娯楽大作をポップコーン片手に大スクリーンで見るという愚行(?)が不可能になった今、なんだかそういう行為すら懐かしい。仕方ないので、今日は自宅のTVで一応最新作で、見逃していた(というか、べつに見なくてもいいけど)その手の作品をのんびりと楽しむことにした。

そこで選んだのがこの1作だ。一世を風靡した『メン・イン・ブラック』の最新作であり、そのリニューアル版だ。主役のふたりは新しいふたりに変更して、男女ペアになった。どちらかというと、主人公は女性のほうだ。子供の頃エイリアンに遭い、メン・イン・ブラックにも遭遇した彼女は、大人になってなんとかしてメン・イン・ブラックに入ろうと画策していた、というところからお話は始まる。憧れのメン・イン・ブラックのメンバーになり、初仕事にGO! 

なんともスピルバーグらしい設定で、アンブリン・ピクチャーの本領を発揮した作品。子供の夢の延長線上で作られているのがいい。最新のSFXを駆使して、驚きのビジュアルを見せる(というか、もう今時どんな映像を提示されても驚かないけど)という80年代のノリで楽しい。イギリスからスタートしてモロッコやフランス(?)とかのロケで観光旅行気分というのもこの手の映画の定番だけど、そこも楽しい。要するになんだかんだと楽しい映画で、こういうのが娯楽映画の王道なのだ、と改めて思わされる。しつこくはなく、お話も単純。マーベル映画のような過剰さがないのもいい。

主人公の黒人女性(最初には書かなかったけど、彼女が黒人であることも定番だろう)テッサ・トンプソンがとても背が低くて、相棒のクリス・ヘムズワース(もちろん、マイティ・ソーです!)との高低差が見ていて楽しい。この手の映画のヒロインはボンドガールみたいなのが出てくるパターンもあるけど、そうじゃないのがいい。しかも、彼女は小さいけど、かっこいい。お茶目なドジっ子ではなく、しっかりヒーローしている。


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