今回は3つのキャラクターを演じる。メニューは日替わり。彼女の十八番を披露する。大阪公演、初日のメニューは、とろくさい新人の接客する姿を淡々と見せていくカフェの店員、スマホの使い方の指導をしつつ、外国人旅行者にバス乗り場へ誘うおせっかいな大阪のおばはん。そして、帰省した息子の朝ご飯を出すオカン。
いつものようにわかりやすいキャラクターをパターンで見せていくのに、彼女の個性がそれぞれの人物を輝かせる。安心して見ていられるのがいい。転換の着替えのシーンも興味深い。彼女が次のキャラクターにどんなふうに入っていくのか、その舞台裏にあたるところをみつめることも含めて、それもまたこのパフォーマンスの醍醐味なのだ。