この題材で、この内容で、これだけの大人数のキャストをそろえて(あっ、そこは、ここでは別に問題ではない! それは劇団ひまわりの問題ですから)1時間40分は短すぎる。これではただの歴史のお勉強にしかならない。しかも、字幕による説明に終始する。彼らが生きた証が描かれてない。これでは、なんだかもったいないじゃないか。派手な立ち回りを通して、巨大な歴史の上っ面をなぜるように描くのでは、意味がない。彼らが生きた時代を描くことで、歴史の渦に翻弄される人々の営みや、彼らの生きざまがドラマチックに描かれる感動のドラマにしなくてはならなかったはずだ。しかし、内容が乏しいせいか、せっかくの壮大な群像劇が空疎なものにしかならない。
お話を主人公である「かぐやめ」の生き方に絞り込んで、彼女の目から見えるものを描くほうがよかったのではないか。あれもこれもと詰め込みすぎて、結局消化不良を起こす。これでは何も描けてないのと、同じことだ。壮大な叙事詩であるのなら、2時間半くらいのボリュームで見せなくては描ききれないだろう。100分にするのなら、ポイントを絞って、作らなくては難しい。これはどっちつかずになって失敗している。かぐや姫の話を挿入したのも、お話をわかりやすくするはずだったのだろうが、これでは話の流れの腰を折るもとになり、失敗だ。
お話を主人公である「かぐやめ」の生き方に絞り込んで、彼女の目から見えるものを描くほうがよかったのではないか。あれもこれもと詰め込みすぎて、結局消化不良を起こす。これでは何も描けてないのと、同じことだ。壮大な叙事詩であるのなら、2時間半くらいのボリュームで見せなくては描ききれないだろう。100分にするのなら、ポイントを絞って、作らなくては難しい。これはどっちつかずになって失敗している。かぐや姫の話を挿入したのも、お話をわかりやすくするはずだったのだろうが、これでは話の流れの腰を折るもとになり、失敗だ。