けっこうスリリングで、緊張感のある出だしだった。白を基調にしたデザイン、そこに血の赤の対比。スタイリッシュで趣味がいい。
クローネンバーグの刺激的な新作に続き、その息子、ブランドン・クローネンバーグがメガホンをとったこの初監督作品を見る。父親ゆずりの感性で、悪くはない。この先どうなるのか、ドキドキしながらスクリーンを見つめることになる。(DVDで見たから、TV画面だけど)
しかし、だんだん退屈してくる。話が全く広がっていかないからだ。雰囲気だけで、最後まで押し通していくから、飽きる。何が起きているのかも、よくわからない。独りよがりの映画だ。
セレブのウイルスを感染させることで、セレブとの共有感を抱く、とかいうあほらしい設定がまるで生かされていないし、よくそのシステムがわからないし。倒錯した行為に何の意味があるのか。そうすることで、世界はどう変わっていくのか。全く分からない。ムードだけは父親ゆずりだが、それだけ。これでは出来損ないの猿真似だ。がっかりした。小さな作品世界で閉じてしまっている。丁寧に作られてあるけど、それだけ。こういうウエルメイドは必要ない。同時期公開の父親の『コズモポリス』との差は歴然だ。
クローネンバーグの刺激的な新作に続き、その息子、ブランドン・クローネンバーグがメガホンをとったこの初監督作品を見る。父親ゆずりの感性で、悪くはない。この先どうなるのか、ドキドキしながらスクリーンを見つめることになる。(DVDで見たから、TV画面だけど)
しかし、だんだん退屈してくる。話が全く広がっていかないからだ。雰囲気だけで、最後まで押し通していくから、飽きる。何が起きているのかも、よくわからない。独りよがりの映画だ。
セレブのウイルスを感染させることで、セレブとの共有感を抱く、とかいうあほらしい設定がまるで生かされていないし、よくそのシステムがわからないし。倒錯した行為に何の意味があるのか。そうすることで、世界はどう変わっていくのか。全く分からない。ムードだけは父親ゆずりだが、それだけ。これでは出来損ないの猿真似だ。がっかりした。小さな作品世界で閉じてしまっている。丁寧に作られてあるけど、それだけ。こういうウエルメイドは必要ない。同時期公開の父親の『コズモポリス』との差は歴然だ。