大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
「真里」(小豆島)
1泊2日で小豆島を旅行し、念願の「真里(まり)」に泊まりました。この人気宿の宿泊記録です。
きっかけは昭文社の「温泉宿ベストセレクション西日本2008」というガイド本に読者アンケートによるベスト100というコーナーがあり、その第一位に小豆島にある「真里」という宿が選ばれていました。7室の小さな宿、丁寧なサービスに快適な室内、地元名産の醤油を活かした会席・・・うーん、これは良さそう。漠然といつか小豆島を旅したいと思っていたところ、俄然、どうせならこの宿に泊まる旅にしたいと具体化させたくなりました。しかし、この宿は原則として子供連れが不可です。例外として第一土曜日と月曜日が子供OKの日になっています。予約開始日には電話が繋がらずとにかく予約が取りにくいとのこと。第一土曜日の予約は至難の業、月曜日しかありません。仕事の予定表と真里のホームページに公開されている空室状況を睨めっこして、3月上旬に思い切って予約を入れました。
7室のうち、2室(ひし、お)が2階建ての離れで1人29,000円、他の5室(で、も、て、な、す)が母屋の個室で1人19,000円です。因みに部屋の名前に使われている「ひしおでもてなす」の「ひしお」とは「醤」の読み仮名で宿のある地域が「醤の郷」と呼ばれていて醤油を作っている蔵や工場が多く立ち並んでいます。
「真里」を紹介している雑誌、ネットなどで使われている写真は、概ね「ひし」か「お」のものです。値段は高いけどまずは看板だろう離れを利用したいと思いました。ターゲットとした日はどちらも空いていて、予約した電話で宿の方にどちらがよいか相談しましたが、それぞれ良さがありお好みですとのこと。2階のお風呂から海が眺められる「お」にも惹かれましたが、結局、古い蔵を改装した離れで国の文化財指定を受けた「ひし」(写真:外観)を予約しました。
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「真里 1階居間」(小豆島)
初日の島内観光を終え15:30過ぎに宿に着きました。醤の郷の景観に合わせたような黒壁の落ち着いた雰囲気の宿です。
荷物を係りの方が運んでくれます。母屋の中を通り、再び外に出て離れに向かいます。共同のお風呂場の脇に我々が泊まる「ひし」があります。1階は居間、窓の外にウッドデッキがあり、露天風呂があります。
係りの方から宿と部屋の説明を受けます。改めて氏名、住所などを書かなくてよいのはいいですね。予約の際に個人情報を連絡しているのに改めて書かせる宿・ホテルが多いですがどうしてまた書かなくてならないのか分かりません。
宿からのサービスということで涼しげな青いビンに入った水と香草茶が冷蔵庫に冷やしてあります。香草茶はほのかな甘みの爽やかな味わい。妻が作り方を訊くと、レモングラスというハーブティを淹れて少しハチミツを垂らすだけということでした。
元々は蔵ということで機能面に少し不安があったのですが、普通の居室としてきっちり改装されています。機能的で快適な部屋です。2階も含めてちょうどよい広さでリラックスできます。
子供OK日の特別の仕掛けとして部屋の中にお猿さんのぬいぐるみが3つ隠されていました。娘が必至になって部屋中を探しまくり、見慣れないこの部屋にすぐに馴染むことができました。こういう企画は初めてでしたが子供にはとてもよいものでした。
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「真里 お風呂」(小豆島)
部屋内にも露天風呂があるのですが、宿に泊まる醍醐味の一つは日常とは違う大きなお風呂に浸かること。屋内風呂の前にまず共同のお湯場に向かいました。
ここのお風呂は、内湯と露天風呂とのセットが隣り合わせに2ヵ所あり、夕方と翌朝とで男女入替されます。7部屋の宿ですからお風呂もそんなに大きくはないのですが、肌にぬめっとまとわり付くような泉質も気持ちいいです。里枝温泉を堪能できました。
共同のお風呂で内湯と露天風呂、部屋に備え付けられた露天風呂にも入ると、緊張感がほどけて体中がふやけますがたまにはいいものです。冬はやっぱり温泉ですね。
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「真里 2階ベッドルーム」(小豆島)
2階はベッドルームです。このベッドはとても気持ちよかったです。シーツの柔らさはちょうどよく、ふとんは肌触りがよくてふわっとフィットします。枕は2つ、柔らかいのとガリガリ粒が入っているのとあるのですが、どちらも頭の座りが良いのです。初めての寝床なのに違和感なくリラックスできます。
いやー、気持ちよかった。到着してお風呂に入った後、夕食までの1~2時間、気持ちよく本を読んだりウトウトしました。2階なので適度に入る自然光もいい。この脱力感、堪らない快感です。夕食後もバタンキューで8時半すぎに寝てしまいました。
宿でこんなに気持ちいい寝床は初めてかも。ふとんも進化しているのでしょうが、宿のスタッフのもてなし探求の成果ではないでしょうか。
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「真里 夕食」(小豆島)
お楽しみの夕食です。事前の情報では食堂がどうなっているのか分からず、区切られていないと嫌だなと思っていたのですが、心配することなく個室です。8%加算で部屋食も選べるようですが、我々は母屋の方で食べました。いただいた料理は次のとおりです。
1.柚子酒
2.小鉢三種
3.飯蛸 海老辛子味噌
4.早春のお造りの盛鉢
5.精進(お椀)
6.めばるのみかん塩焼き
7.穴子天婦羅
8.浅利汁
9.土鍋のおこげご飯
10.青汁のシャーベットと果物
これに金額の高い離れの客にプラスされたのだと思いますが、飯蛸の次に写真のおこぜのお造りが出ました。白身がこりこりと歯ごたえもよく甘みがあってとても美味しかったです。胃や皮など普段食べない部位も美味。頭部は翌朝の味噌汁で使われました。
続く造りの盛り合わせも中鉢にちょこっとのイメージでしたが、大皿に盛られていてびっくり。ここの料理の主役はお造りです。鯛、サザエに似た貝、イカ、サヨリの4種でしかも十分な量があります。ここだけは宿のご主人だと思われる方がサービスして魚を説明してくれます。新鮮で美味しかった。ヤマロク醤油の「鶴醤」も名脇役です。魚、お刺身が大好きな方には堪らないでしょうが、私はおこぜもあったので少し量が多いような気がしました(これは贅沢な感想です)。
その他の料理もどれも品がよく上質でとても美味しくいただけました。小鉢にはオリーブの天婦羅、めばるの塩焼きをオリーブオイルに浸けていただいたりと地のものを上手く取り入れた会席料理です。それでも全体的には和のど真ん中、安心して箸を進めることができました。最後の土鍋のおこげご飯も最高。日本人には堪りません。余ったご飯は夜食のおにぎりにしてもらいました。
十分に満足のいく夕食となりました。
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「真里 朝食」(小豆島)
朝食は8時からにしてもらいました。ぐっすり眠って、ゆっくり朝風呂に浸かった後、母屋に向かいました。
ごま豆腐、小松菜と揚げのお浸し、大蛸白和え、小芋と小蕪の焚き合わせ、明太子入り出し巻き、焼魚にご飯、味噌汁、湯豆腐にネーブル牛乳と夏みかんゼリーです。どれも手堅く普通に美味しかったです。朝食にこれ以上は求めません。
食後は近くのお寺に散歩。ゆっくりして10:00過ぎにチェックアウトしました。お土産に香草茶の入っていた青いビンを2つ購入です。
29,000円は全て込み込みの料金でした。サービス料に消費税で実は33,500円でしたを覚悟していただけに逆に意外でした(最近はこれが普通なんでしょうか)。子供の利用料3000円、飲み物も含めてトータル63,000円です。高いといえば高いのですがこの内容であれば十分に納得です。普通の部屋19,000円はかなりお得といえます。これでは予約は取りにくくなります。
小豆島観光で巡ったのは、初日にオリーブ園、造り醤油蔵の「ヤマロク」、ロープウェイで寒霞渓、岬の分教場、二十四の瞳映画村、二日目に島の東北部(採石場)ドライブ、四方指展望台、春日神社上の千枚田です。
出発前日に映画「二十四の瞳」を復習していたので(高峰秀子の古いほう)、岬の分教場は本物も映画セットも良かったですね。大石先生が渡し船で横断した海の眺め、唱歌と相俟ってしみじみとしてしまいました。
「ヤマロク」では店主の方が蔵の中を案内してくれて恐縮しました。真里のホームページでここの刺身醤油を使っていると書いてあったので元々買うつもりだったのですが真面目そうなご主人の人柄にも感動してお土産も含めて醤油を沢山買ってしまいました。
小豆島観光ポイントの横綱級の寒霞渓は宣伝されているほどの渓谷美でもないような印象でしたが、2日目に行った寒霞渓に近い四方指展望台は本当に絶景でした。壮大な空間と景色に感激です。観光ガイド本には何も触れられていませんが、絶対に四方指展望台です。
千枚田もガイド本には全く記載はなく、宿で貰った道草・遠足探検隊という小冊子で紹介されていて出向いたのですが、とても良かったです。天皇皇后ご視察ポイントという場所は下から仰ぎ見る高さだったのでそこからかなり登って眺めました。千枚田は名前では知っていたのですが見るのは初めてでこちらも感激です。
そういえば四方指展望台も千枚田もお金が落ちる施設ではありません。ガイド本で紹介されているスポットは有料か土産物屋のある場所だけがピックアップされているようです。何かあるんでしょうか。こういう特徴のあるスポットこそ観光の醍醐味、三ツ星の旅先だと思うのですが。
新岡山港から土庄港までフェリーで70分。1泊あれば島中をゆっくり観光できます。「真里」での充実感も含めて大満足の旅行となりました。
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