「第73期名人戦・順位戦 A級9回戦」

          


 「将棋界の一番長い日」と言われている順位戦の最終局です。羽生名人への挑戦者ともう一人のB級への降級者が決まります。


 いつもは平日だったと思うのですが、休日の開催は観戦ファンにはありがたいです。千駄ヶ谷の将棋会館での一斉対局、5局同時にネットで観戦し、重要な久保-渡辺戦と行方-森内戦は駒も並べます。


久保 利明九段(6勝2敗)-渡辺 明二冠(5勝3敗)
行方 尚史八段(6勝2敗)-森内 俊之九段(3勝5敗)
広瀬 章人八段(5勝3敗)-三浦 弘行九段(3勝5敗)
佐藤 康光九段(4勝4敗)-深浦 康市九段(4勝4敗)
郷田 真隆九段(4勝4敗)-阿久津 主税八段(0勝8敗)


 このクラスの棋士は全員好きなので、どっちを応援するもあまりないのですが、強いて挙げると、名人挑戦は久保九段がおもしろそう、郷田九段には残留してほしいくらいです。


〔昼食の注文〕
渡辺二冠 里芋煮定食(みろく庵)
森内九段 さば塩焼定食(みろく庵)
三浦九段 スタミナ焼定食(みろく庵)
広瀬八段 梅雑炊(みろく庵)
郷田九段 つけとろろそば・おにぎり梅(みろく庵)
※その他は注文なし
♯お馴染みの千寿司、ふじもと(うなぎ)の注文がないのですが、両店は日曜日は休みのようです。


〔夕食の注文〕
渡辺二冠 すき焼きうどん・餅入り(みろく庵)
久保九段 親子丼(みろく庵)
森内九段 すき焼き重(みろく庵)
三浦九段 親子丼・唐揚げ3個(みろく庵)
広瀬八段 天ぷらそば(みろく庵)
郷田九段 カレー丼(みろく庵)
※その他は注文なし


佐藤九段、深浦九段、行方八段、阿久津八段が昼食も夕食も注文なしでした。食べないということではなく、何か持参しているのだろうと想像します。


夕食前までの棋譜コメント・応援掲示板での評価だと、渡辺、広瀬優勢、行方互角、久保劣勢でしょうか。4人によるプレーオフもある展開です。





2時10分頃、佐藤九段が投了し、全て終了しました。


 久保九段 - ○渡辺二冠
 行方八段 - ○森内九段
○広瀬八段 -  三浦九段
 佐藤九段 - ○深浦九段
○郷田九段 -  阿久津八段


結果、行方八段、渡辺二冠、久保九段、広瀬八段の4人によるプレーオフとなりました。順位下の二人から順番に勝ち抜けていく方式、行方八段が3戦目の決定戦に登場します。残念ながら三浦九段と阿久津八段が降級となりました。また、既に決まっているとおり、来年のA級には、佐藤天彦八段と屋敷九段がB級1組から昇級します。




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司馬遼太郎「城塞」

                


 大坂冬の陣・夏の陣を描いた司馬遼太郎の「城塞」を読み終わりました。圧倒的な人間ドラマに頭がぼうっとしてただ余韻に浸りたい感じです。面白かった、読書の歓びです。


 徳川対豊臣の最後の闘いを舞台に様々な武将、牢人侍たちの生き様が描かれます。優秀なもの、愚かなもの、仁義に生きるもの、狡猾なもの、惨めなものなど、それぞれですが、立場立場で懸命に生きていることに違いはありません。読んでいる途中は、バカだなあと思っていた人物も全て終わってみると利己心だけでなくどうしても守りたいもの、拘りたいことがあったようで哀しく思えます。


 勝者による歴史記録が多く残される中で、真実は何だったのか、調べて取捨選択して、イメージを膨らませた、これは司馬遼太郎による小説なのですが、説得力のある骨太のドラマに仕上がっています。
 関西人による著書なので大阪・豊臣びいきのように感じるところもありますが、徳川家康の意地悪さを強調しつつ、最後は家康のリーダーとしての優秀さを称賛しているようにも読めます。司馬遼太郎、深いです。


 もともとは昨年の夏休みに岐阜城を旅行したことから「国盗り物語」を手に取り、そして「関ヶ原」と読んで、「城塞」で戦国時代の終わりを迎えました。
 戦国時代もの(小説)には関心がなくて、これまで避けてきましたが、この歳にしてようやく一般教養に追いつきました。更に関心のない幕末ものも司馬小説なら楽しめるかもしれません。挑戦してみようと思います。


 なお、最近はいろんなタイプの面白日本(世界)地図があっていくつか持っているのですが、今回は「地図で訪ねる歴史の舞台 日本」という地図の大坂の陣のページをたまに眺めながらの読書となりました。本来、読書は銘々の頭の中のイメージを自由に膨らませるものだとは思いますが、歴史物はこの手のお助けがあるとよりリアルに楽しめます。



          




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