大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
「馬場南海」(高田馬場)
もう30年近く前、高2の時に親が九州に転勤で帰ることになり、私は東京に残ってアパート暮らしを始めました。場所は、西武新宿線の下井草、第一朝日荘という木造4世帯アパートでした。基本自炊でしたが、たまに食堂で定食などを食べていて、一番記憶に残っているのが駅の近くにあった「キッチン南海」です。
揚げ物、炒め物、カレーなど若者が好むメニュー中心の定食屋でちょうど良かったというより、こういう定食屋以外の店に入ることを当時は思い付かなかったのだと思います。ただ、美味しかったけど、必ずしも居心地がよかった訳ではなく、何故かというと、食堂のおやじさん達の接客は地味というか一見そっけなく、店の人に気に入られるように縮こまってありがたく食べていました。客の方が「ごちそうさまでしたー」とすごい大きな声を張り上げて出ていくやり方に違和感を感じたというか、慣れなくて東京は大変だと思っていました。
今となっては懐かしいのですが、ふと思い出して、キッチン南海の下井草店を調べたところ、案の定、閉店となっていたのですが、何と高田馬場に移転して今もやっていることを知りました。
高田馬場駅近くのさかえ通りという商店街を進んで、ファミリーマートを右折、神田川にかかる橋を渡るとすぐあります。緑色に白抜きの看板、南海の文字は当時に近いものがありました。調理しているのは初老の男性。当時のキッチン南海で何歳くらいだったのか分かりませんが、高校生から見ればおじさん2人が調理していましたが、そのうちの一人だと思います。てっきり代替わりしていると思っていたので、ちょっとびっくり、タイムスリップしてしまいました。
当時はいろいろとミックスした定食を食べていたのだと思いますが、黒いルーのカツカレーの印象が強かったので、これに決めていました。
味わいのある辛くないカレー、サクサクしたカツの衣の食感、この味だったなあ、美味しい。あの時の味が鮮やかに蘇るという程ではないのですが、確かに記憶の片隅に残っている味です。
キャベツの千切りは別の皿で提供されましたが、当時はスチールの皿に一緒に盛られていたような、今でいうゴーゴーカレーの盛り方だったようなことを思い出しました。違うかもしれません。
メニューは沢山あるのですが、眺めている中で、「チキンカツ・しょうが焼き定食」を当時一番食べていたような記憶が蘇ってきました。
思い出の食事、こういうのも楽しいです。
〔2015年11月2日〕
再訪です。前回隣りで食べていた人がご飯にごま塩をたっぷり振りかけているのを見て、うんそうだ、確かにそうだったと思い出していました。次回は定食と決めていました。
「チキンカツ・しょうが焼き定食」(700円)に単品で「クリームコロッケ」(250円)を付けました。正直、カツカレーの時のように以前の味が浮かんだわけではないのですが、ボリューム満点の定食に圧倒されました。食べ過ぎました。
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