昨日と打って変わり、爽やかな秋の空が広がる。絵鞆半島を縦走する観光
道路沿いの木々は紅葉の盛り。一帯は、手付かずの自然が色濃くのこる。紅葉
と言うより、黄葉する樹木が多い。銀屏風は室蘭八景の一つ。V字型に深く切れ込んだ高さ100mほど断崖
絶壁が海面から垂直に そそり立つ。眼下を見下ろすと足がすくむ。
遥か40kmほど離れた対岸は、渡島半島。半島の主峰、蝦夷駒ケ岳が内浦湾
の波間に薄っすらと浮かぶ。秋の澄み渡る青空とカンボクの赤い実のコントラストが際立つ。
他の場所のカンボクは野鳥に食べ尽くされ、枯れ木の状態。まだ、実が硬いの
だろうか、この一帯に自生するカンボクだけが実を付けたまま。マスイチ浜の断崖は、一面、秋色。この一帯の樹木は、殆どがミズナラ。
赤茶色に見えるのは、断崖に張り付くように自生するミズナラの紅葉です。限りなく晴れ渡る空に、ちぎれ雲が軽やかに風に乗る。カメラアングルは、
室蘭港のエンルムマリーナ近傍から港内の眺望です。
早朝の崎守埠頭に爽やかな潮の香りが漂う。昇り始めた朝日が、一瞬、
空と港内の海面を輝くような金色の世界に変貌させました。大気が限り澄み渡る。今日の朝の気温は8℃。この季節にしては珍しく
風もなく清々しい。
釣り人が操り出す竿も、どこか、のんびりと見える。時間がゆっくりと流れる
穏やかな秋の朝・港の光景です。
測量山の標高は、200mにも満たないが 絵鞆半島では一番、高い山。
山頂には、NHKや民放各社の電波塔が林立する。周囲には、手付かずの
鬱蒼とした森が広がり、留鳥や渡り鳥など野鳥のサンクチュアリです。
ローソク岩は測量山から僅かな距離。周辺は、海面から垂直にそそり
立つ100mほどの断崖絶壁。両サイドには、室蘭八景のマスイチ浜と銀屏風
を有する 絵鞆半島を代表する景勝地。
付近の断崖には、ハヤブサの営巣地が点在する。春と秋には 南や北へ移動
する渡り鳥の重要な中継地です。 撮影日は快晴、秋日和。ゆったりと秋の陽射しを羽に受け、オオワシ、
ノスリやハイタカ、さらに、トンビが一団となり上昇気流に翼をゆだねる。稀に
見る光景です。ノスリが昼月を背景に、空を悠然と飛翔、帆翔する。遭遇は偶然、望遠
はMax、併せてフリーハンドでの撮影。ピントズレを覚悟でカメラに撮り込む。
その中から、どうにか up出来たのは、この3枚の画像です。
日の暮れが日一日と早まって来た。夕日を背に すじ雲が舞うように東の空に、
ゆっくりと流れる。穏やかな秋の日の夕暮れです。
室蘭市 祝津公園展望台から、暮れ行く絵鞆半島の最西端の佇まいで
す。
半島の太平洋側は、海面から切り立った断崖絶壁が連なる。自然が色濃く
残る、市内を代表する景勝地。
一方、半島を縦走する道路を隔て港側には、住宅街が隣接する。また、この
半島の先端に位置する絵鞆岬は、当ブログに、再々UPしている 道内屈指の
夕日のビューポイントです。 祝津公園展望台からカメラを室蘭港内に向ける。イルミネーションに、
縁取られた白鳥大橋と街の灯りが、陽の落ちた空と海に瞬く。
道内のほぼ全域が、晴れマーク。当地の上空にも昨日と異なり、一片の
雲もない、透き通るような秋の空が広がる。
家から、車で走ること僅か8kmほど。室蘭岳の中腹の森に秋を求めて散策。 室蘭岳は標高911メートル。北海道の自然百選に指定されている山。
白鳥ヒュッテは、ちょうど中腹、標高500m弱ほどに位置する。既に、麓では
咲き終えたエゾノコンギク。ここでは、今だ可憐な花を咲かせている。 西尾根コースに向かう登山道に差し掛かる沢。この沢の雰囲気
が好きで初夏と、この季節に足を運ぶ。
水源は僅か200mほど上流。沢水は、川幅を広めながら10kmほど
離れた噴火湾に流れ下る。秋には鮭が遡上する清流ペトトル川の源
流域です。西尾根登山道は紅葉の真只中。黄葉と白い幹とのコントラストが美しい
ダケカンバの紅葉です。
秋の深まりに連れ、夕空の様子も変化し始めた。まだ、雪雲のように見
た目に重くないが、光を透過しない密度の高い雲が、ゆっくりと流れる。雲の
隙間から、夕日が西の空に光芒を四方八方に放す。日没時間が日一日と早まって来た。今日、当地の日の入りは、17時を
僅かに割り込む。カメラアングルは、室蘭市崎守埠頭から西空の光景です。
この季節が訪れても例年に比べ、天候が不安定。今日も午前中、景色を掠
めるような激しい雨が 小1時間ほど地面をたたく。
その後 、天気は豹変。雨を降らした雲は南西の風に運ばれ 東の方角に跡形も
無く通り過ぎる。入れ替わるように、雨に洗い流された崎守埠頭の上空に、眩しく
透き通る 爽やかな秋の陽射しが広がった。
埠頭での撮影後、海岸から僅かな距離にある 高台の牧草地に立ち寄
る。吹き寄せる風に牧草が波打つ。遠くに見える街並みの上空を、今しがた、
雨を降らした雲が、緩やかに東の空に向かって流れる。車を降り、牧草地の柵の側でカメラを構えていると、遠くで草を食む牛の
群れが、何を思ったのか傍まで寄って来た。近くには、牧場が点在、牛を見る
機会は多いが、ここまで人に馴れているのは稀。貴重な体験をさせて貰う。
秋、本番。街路樹のナナカモドが、赤橙色の実をたわわに実らせている。
当地では秋の季節が訪れると、まず最初に ナナカマドと蔓ウルシの葉が紅葉
を始めます。
ムラサキシキブ(紫式部)。道沿いの林の中、小さな紫色の艶やかな実
を付けている。樹名の由来は、美しい紫色の実から。野生のリンゴとナシ。道沿いのヤブの中で自生している。共に、果実の
直径は3cm程で形は不揃。周辺に林檎園も梨園もない、野鳥が種を運んだ
のか定かでないが、素人目にも正真正銘のリンゴ/ナシのミニチュア版。チョウセンゴミシ(朝鮮五味子)。五つの味がある事からの草名。藪の中
で一際、鮮やか。ブドウの房のよに、赤い実を付ける蔓性の植物です。ヤマハハコグサ(山母子草)。花弁のように白く見えるのは、葉が変化し
たもの。中央のくすんだ黄色の分部が、本来の花です。野バラ、赤い小さな実をたわわに実らせている。この時期、土手や空き
地を華やかな秋色にしてくれる木の実です。キクイモ(菊芋)。キク科ヒマワリ属の多年草、和名の由来は花が菊に
似て、根に芋を付ける事から。当地では、野に咲く花の一年間のトリを飾る、
見る人によれば雑草ですが、ヒマワリに似た可愛い花を咲かせています。
このところ、朝の気温が10℃を下回る日が多くなって来た。初夏の頃に
、似た気候を好む花々が、活き活きと花を咲かせています。バコバ、春から咲き始め 夏の時期に一時花数を減らしていたが、再び
勢いを増しています。マーガレット。初夏と秋に花を咲かせる。好きな花の一つ。今年、2回目
の開花です。マーガレット・アンジェリック レモン。花は淡いレモン色。このマーガレット
とは長い付き合い。毎年、挿し木を行い株を更新しています。 コルチカム、春に葉を茂らし、夏になると葉は全て枯れる。今の時期に
なると、地中から花茎を伸ばし、淡紫色のクロッカスのような花を咲かせる。
一風変わった耐寒性球根草です。秋明菊は、我が家の庭で秋を代表する花です。
菊の一種と間違えそうな花名だが、キンポウゲ科の耐寒性多年草。花弁に
見えるは花ではなく萼。
花の別名は多く、貴船菊、唐菊、高麗菊、貴船菊、加賀菊、越前菊などの優
雅な花名を持つ。元々は、遠い昔に中国から渡来した帰化植物です。
追直漁港は、周辺市町村への水産物の供給基地。周辺の海域は岩礁地帯。コンブ・ワカメ・ウニ・ナマコ漁を始め、スケソウダラの沖合底引き網漁が盛ん。さらに 今の時期は マイカ漁の最盛期。豊かな海に囲まれた風光明媚な漁港です。
漁港の東側は、地球岬に連なる断崖。さらに、西側には 絵鞆半島、海
面からそそり立つ100mほどの断崖絶壁を抱く景勝地を両サイドに有する。
漁港の敷地内にある断崖は、市内最大規模のコハマギクの群生地。岩の
隙間や岩棚に張り付くように、秋の陽射しを受け可憐な花を咲かせている。イカ釣り漁船の集魚灯が秋の陽を跳ね返す。今、マイカ漁の最盛期。
漁港の沖合いは良漁場。毎年、この時期になると各地からイカ釣り漁船が
集結する。 朝の漁を終え、船置き場に引揚げられた磯舟。季節により、コンブ・
わかめ・ウニ・ナマコを採集する。どの舟も定形、舳先に海底から漁獲物を
舟上に掬い上げる 長い竿の先に付けたタモ網を装備しています。漁港は雄大な太平洋に面している。今日は港外も波静かだが、港内の
海面は、透き通るように静まり変える。漁港の奥には、市街地と室蘭港が広がります。