「黄金駅」は室蘭本線の無人駅です。大正12年に駅が開業した当時の駅名は、この地の呼び名のアイヌ
語に由来する黄金蘂駅(おこんしべえき)。その後、昭和27年にユニークな現在の駅名に改称される。
駅の直ぐ傍には、函館と札幌を結ぶ国道37号線が走る。国道の両脇には数件の民家や商店が並ぶ小さ
な町の小さな駅です。
ホームに停車した電車から降り立つ客は、近隣の街の高校に通う学生の小集団。一日の平均、乗降人数
は年々、減少傾向。朝晩利用する、この5人の高校生が主な乗降客のようです。
線路から、わずかに離れ場所は波打ち際。ホームに立つと、噴火湾の大海原に沈む夕日の光景が目に
飛び込んできます。「黄金駅」は、夕陽の似合う無人駅です。