牧草地の道沿いで、ヤマハギが細くしなやかな枝を風に靡かせながら花を咲かせてい
る。ハギは、秋の七草の一つ。花は蝶形で紅紫色。涼やかな緑色の葉とのコントラストが目
にも清々し。当地では、この花が咲き始めると、どこか秋の気配が漂い始めます。
ユウゼンギクの季節です。この花が咲く場所は、牧草地と農道の間の草むら。一般的
なユウゼンギクと比べると花が華やか。しばらくすると花の時期を迎えるネバリギクと交配種
だろうか。毎年、この時期になると同じ場所で花を咲かせる気になる野花です。
当地では、秋の気配を感じられる季節になりますと先日来、投稿していますエゾノコンギク・
ユウゼンギク・ネバリギクの順にキク科の花が野で花を咲かせます。
アザミの種類は多く、自信を持って何アザミなのか判別しにくい。アザミの中で上を向
いて花を咲かせる事から、オオノアザミ(大野薊)。別名では、アオモリアザミ、赤紫色の美
しいアザミです。
ツリフネソウ(釣船草)の花は、赤紫色で独創的。キツリフネの花が盛りが過ぎる この
季節になると、入れ替わるようにツリフネソウが花を咲かせ始めます。
8月も下旬、この時期にしては気温が高い、今日の最高気温は28℃。澄み渡る夕空
を背景に、噴火湾を隔て遥か彼方に渡島半島の山並が波間に浮かぶ。
カメラアングルは、室蘭市絵鞆半島の最西端、絵鞆岬から穏やかに暮れていく西空の眺望
です。
何時ものパターン、夕空の時系列です。
絵鞆岬から坂を下ると至近距離に室蘭港が広がる。港内では、最も外海に近い場所。
夜の帳が下りる室蘭港の光景です。
エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)の花は、淡紫色や淡青紫色。素朴で可憐な野菊です。
元々、本州以南に自生する野紺菊の北海道版。 普通、エゾノコンギクは 道沿いの草むら
に、まばらに自生しています。この場所では,小群落をつくり 今を盛りと花を咲かせている。
エゾノコンギクの花は、季節を秋へと いざなう野菊です。
エゾノコンギクと同じ、室蘭岳の山麓に咲くヤマハハコ(山母子)。
ヤマハハコ(山母子)は、長野県以北から北海道の山地の路傍や草原に自生する山野
草です。茎の先に、ドライフラワーのような白い小花を密に付けて咲いています。
今年は、8月の中旬を過ぎても気温が高い。例年だと秋の気配を感じる頃だが夏の
余韻が続く。
ただ、室蘭岳の中腹、標高400メートルまで足を運ぶと、初秋を思わせる涼やかな風が
すり抜けて行きます。
朝方、雷を伴い大粒の雨が降る。午前中に雨は降りやみ、大気が洗い流されたかの
ように空が澄み渡る。ここ、イタンキ浜の上空にも、潮騒も吸い込まれそうな、夏から秋へ
の爽やかな空が広がりました。
イタンキ浜はハマナスの自生地。この季節になると波打ち際から一番離れた海岸段丘
で、ハマナスが果実をたわわに実らせています。
深緑色の葉と艶やかな真紅色の果実のコントラストがとても鮮やかです。ハマナスの赤い
実は、この時期の空と海の青さにとても良く似合います。
イタンキ浜に咲く主な野花です。
海岸段丘一帯を鮮やかな黄色のオオアワダチソウが群がり咲いています。古く,海外
から園芸用鑑賞植物として導入されながら今では、繁殖力が強いため野生化し野に咲く
花です。
エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)は、海辺から野山のどこにでも咲く野菊です。花色は、
自生する環境により薄紫から白に近いものまで様々です。
ハマニガナ(浜苦菜)、輝くような黄色の花を咲かせています。初夏の頃から秋まで、
砂浜に咲く海浜植物です。
イタンキ浜に隣接する高さ8メートルほどの海岸段丘に、ビオトープがある。元々、湿地
を好むエゾミソハギ(蝦夷禊萩)が花を咲かせています。
涼やかな風が流れる、室蘭市崎守埠頭。一年で夜明けが一番速い、6月中旬頃の
日の出時間は3時前。その頃に比べると2時間近くも朝の明けるのが遅くなる。
今日、当地の日の出時間は4時50分。季節は一歩一歩と、秋へと移り始めて来ました。
朝霧が立ち込める牧草地の朝です。この牧草地は崎守埠頭からの帰り路、幹線道路
から外れ度々立ち寄る場所です。
埠頭から、急勾配の坂道を上ると、小高い丘に広大な牧草地が広がります。画像からは、
人里離れた場所に見えるでしょうが、この牧草地の右奥には、約9千人の人々が暮らす街
が広がっています。
室蘭岳の標高450m付近、西尾根への登山道を横切るように沢が流れる。沢の源流
は、この場所から僅かに150mほどの中腹から湧き出る伏流水です。
沢は、ペトトル川となって10Kmほど流れ下り噴火湾に注ぎます。この清水は中流の
室蘭市チマイベツ浄水場で取水され、市民の生活水となります。水道水は、夏でも冷たく、
カルシウムなどのミネラル成分も適度に含まれ「まろやかな水」。そのまま安心して飲める
飲料水です。
室蘭 追直漁港は、市街地に隣接する。市内を始め近隣市町村への魚介類の一大供
給基地です。沖合底びき網漁業やウニ、コンブ、魚介類などの沿岸漁業が盛んな、市内最大
の風光明媚な漁港です。
今の時期は、夏イカ(スルメイカ)の最盛期。大漁旗をマストに掲げたイカ釣り漁船で、
漁港は賑わいます。
噴火湾の夏イカ漁は、7月上旬から10月頃まで。漁港には、道外や函館等のイカ釣り
漁船が接岸する。 陸揚げされた夏イカは、市内は元より函館・札幌などに陸路で輸送されま
す。
8月にしては暑さが残る、日中の最高気温は27℃。このような日は、自然と水辺に足
が向く。 この場所は、市街地に隣接するの太平洋側。柱状節理の崖が海面からそそり立つ、
波静かな小さな入り江です。
崖に自生している桔梗。なぜ、このような岩石だけの厳しい環境を選び、桔梗が花を咲
かせるのか不思議です。
オニユリが、柱状節理の断崖を背景に花を咲かせています。自生している場所は磯石
で埋め尽くされた砂浜。市内では、このように海辺に咲くオニユリは稀です。
壮瞥公園は、洞爺湖の東湖畔の小高い丘の上。湖の周回道路から逸れ一挙に急勾配
の坂道を上る。登坂道の両脇の傾斜地一帯には、梅林が広がる。その先、坂を登りつめると
駐車場を兼ねた展望台に辿り着く。展望台の眼下には、洞爺湖のほぼ全域が望める。
さらに、南側には標高669mの有珠山。遥か北の方角には北海道の秀峰、羊蹄山などの
大パノラマが広がります。
梅林には、300本ほどの豊後梅が植えられている。5月の中旬頃の梅の花が咲く頃
も見事。この時期になると洞爺湖を背景に、黄赤に色付いた瑞々しい梅の実が爽やかさを
感じさせてくれます。
今年、5月14日に撮影しました壮瞥公園の梅の花と洞爺湖です。
帰りの道すがらスナップです。トウモロコシ畑を前景に、左に有珠山。中央の赤茶色の
山肌は、昭和新山。今も共に活動を続ける活火山。両山の間から噴煙のように雲が湧き上
がる。後方には、洞爺湖の湖面が広がっています。
※壮瞥滝や壮瞥公園。さらに、この場所は大型バス観光ツワーのルートから逸れているため、観光客の方々が、
なかなか目にする事の出来ない風景です。
壮瞥川は、洞爺湖から流れ出る唯一の河川。湖水の流出元には落差18m程の滝。
流れ落ちる滝水が轟音を発し、飛沫は霧となり舞い上がる。
壮瞥滝は、それほど大きくはないが年間を通して水量が豊富。道南 唯一の壮観な滝とし
て知られる。毎年、この時期になると涼を求めて一度は訪れる場所です。
水は川底の岩盤を滑るように流れる。暫らく流れ下ると二級河川の長流川と合流して
噴火湾に注ぐ。壮瞥川は 洞爺湖を源流とする、秋の季節を迎えると鮭が遡上する清流です。