爽やかな初夏の風が流れる、マスイチ浜展望台からの眺めです。一帯には、100m前後の断崖絶壁
が連なっています。
視界の前面の右側には噴火湾、左側には太平洋の大海原が広がっています。マスイチ浜は市内は元
より、道内屈指の風光明媚な景勝地です。
絵鞆半島の尾根部を東西に貫くように測量山観光道路が走る。この時期は、新緑の木々の枝葉が落
とす木漏れ日の中を行きます。道路沿いでは、コンロンソウが清爽な純白な花を咲かせています。
半島を縦走していると、トチノキ(栃の木)の花が目に止まる。高木の梢に、大きな葉を従え房状の花
を、空に突き出すように咲かせています。
この断崖はセンダイハギ(千代萩)の自生地です。岩にしがみ付くように、輝くような黄色い花を咲かせ
始めています。
降った雨水も留めないほど垂直に切り立つ断崖。ズームを引き寄せて見るが、まったく土らしいものは
見当たりません。なぜ、このような厳しい自然環境のもとでと思いますが、センダイハギにとっては快適な
場所のようです。毎年この時期になると花を咲かせる、逞しい生命力を見せてくれる植物です。
センダイハギの花を撮影中、偶然、断崖の岩場に止まったイソヒヨドリです。背中、胸の青色と腹部
の赤オレンジ色の対比が絶妙な野鳥です。
距離は50mほど離れる。イソヒヨドリがとどまっていた時間は3分ほど、夢中でシャッターを押し続け
たうちの2枚です。