絵鞆半島の外海側には、太平洋と噴火湾の大海原が広がる。マスイチ浜展望台の上空を
雲が様々に形を変えながら、はるか東の洋上に向かって流れる。
春日和。マスイチ浜の展望台を起点に絵鞆岬まで、咲き始めた山野草の探索を兼ねて半島を
縦走して見ました。
半島の景勝地の一つ銀屏風。海面から高さ50メートルほどの断崖絶壁は、キバナノアマ
ナ(黄花の甘菜)の群生地です。さらに、一帯は生育環境に適しているようで道際でもキバナノア
マナが花を咲かせています。
キクザキイチゲ(菊咲一華)。別名では、キクザキイチリンソウとも呼ばれる春を代表する
山野草です。白花が主ですが、道脇の竹藪の中で咲く薄紫色のキクザキイチゲの花です。
コジマエンレイソウ(小島延齢草)。まだ本格的な開花時期ではないが、絵鞆半島の一角
の群落地で紅色の花を咲かせ始めました。
絵鞆岬を後に坂をわずかばかり下ると、半島のほぼ先端に位置する絵鞆漁港を眼下に
望む。さらに、遠くには室蘭港を跨ぐ白鳥大橋や室蘭岳の眺望が広がります。変哲もない景色
ですが、なぜか絵鞆半島の縦走が終わるとレンズを向けてしまう場所です。