イタンキ浜に、太平洋の大海原から暖かく湿り気のある空気が流れ込む。浜の上空には薄い雲が広がる。
時折り、潮風に運ばれてくる海霧が浜の周りの景色を霞めるように流れて行きます。
浜の後方の草むらの中で、ツリガネニンジン(釣鐘人参)が青紫色の可憐な花を咲かせています。草名の
「・・・人参」は、根の形が「高麗人参」に似ている事から。
エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)が、群落を飛び石状に点在させ淡紅色の独創的な花を咲かせていま
す。他の自生地では花の時期を過ぎましたが、イタンキ浜は今が花の盛りです。
ハマナス(浜茄子)が早くも果実を色づかせ始めています。赤く艶やかな実と濃緑の葉との取り合わせが、
鮮やかに目に映り込んできます。