六月の実習田では 種をつけて次へとめぐる草草がふんわりと少し横たわりつつ
宿根草のクローバーが いきいと緑濃く 自生しています。
この様子から昨年同様に 草草を横にたおしてそっとかきわけて 田植えをすることにいたしました。
小さな虫や小動物たちも 足元でいきいきと暮らしています。
たくさんのいのちが活動をしている その豊かな田んぼに幼い苗を植えてゆきます。
田植え直前の苗の様子です。(6/16)
まだ幼さのある姿ですが 健やかな気を発しており
ひとり立ちにふさわしい時期であることが感じられます。
苗は あけぼのと手前が黒米です。
成長具合を観察し 苗床の周りの草をそっと刈って 準備もできました。
さあ、恵みの雨のなか 田植えの始まりです。
40センチ×25センチの間隔で 一本ずつ植えてゆきます。
by mamiko.o
植え方は 浅過ぎず 深過ぎず
根がしっかりと張り 分けつが豊かにできるようにいたします。
「これは苗ではなくて草を植えていますね~、」
という微笑ましい場面もありますが 全然大丈夫です。
みなさん 観て 体験して 感じてすぐにわかられてゆきます。
by mamiko.o
実習田一畝の田植えが 昼食前に完了です。
自然農は 人の力が そのままいかされる農業です。
エネルギーの効率も 手作業が本当は一番よいことを知っています。
写真では 苗の姿がわかりにくいかもしれませんが ちゃんと植わっています。
必要ならば二週間後に 一列おきに草刈に入ってあげようと思います。
苗を育てる過程での 夏草刈の作業は暑くてきついといわれる方もおられますが
自然に沿った農をよろこびにされている人は そのかけがえのない時を慈しみます。
畑では 少しの草刈と たまねぎやソラマメの収穫などをいたしました。
みずみずしい いのちの楽園が ひろがるなか 目にも心にも 美しい彩をいただきました。
今回も収穫したお野菜を みんなで分け合うことができました。
すべてのいのちが 花を咲かせ 実をつけ 完結して 次のいのちへとめぐるとき
そこには豊かなハーモニーが 生まれることを想います。
いのちを全うするということは、自他共にすばらしい恩恵にあずかることなんだなぁと
あらためて想いました。
そして今回は あまつちひとの番外編として
つどい終了後に 岡山・美咲町のアーツ&クラフツベレッジさんまで キャンドルナイトを楽しみに出かけました。
田畑での作業を終えて 近くの温泉に入り さらに北の美咲町を目指します。
すっかり日が暮れると 蛍が川向こうの木々に灯りをともし 幻想的な時が流れ始めます。
到着すると 手作りの家具や織物、キャンドルの灯りの心地よい空間に ほ~っとくつろぎます。
お料理をすっかり整えられてアーツ&クラフツベレッジの豊美さんが 最高にすてきな笑顔で迎えてくださいました。
室内のテーブルや椅子はとても魅力的で きっとご主人の手作りです。
いろいろと座わり心地を楽しんで やっと窓際の中くらいの椅子に決まりました。
夕食はベジタリアンな感覚のお料理がお鍋や大皿ごと並びます。
野菜、穀類、豆類を中心にしたもので、豊かな彩でボリュームも満点、
そして素朴な美味しさがとても魅力的です。
ピザやパンもご主人が石釜で焼いてくださいました。
わたしはフラワージュースもいただき ほろ酔い気分です。
もちろんジュースなのですけれど・・。
田畑での学びの時間を終えて さらに豊かなひと時はうれしいものですね。
あまつちひとのメンバーは15人くらいの参加でしたが 自然農の話題も深まったのではないでしょうか・・・。
そして いつかこのすてきな空間で 音楽も楽しませていただけそうな予感がしているのも うれしいことです。