ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

五本の矢の白ワイン

2010年02月26日 | ワインの話

Photo ナポレオンの時代から世界の金融を動かしてきたロスチャイルド家は、五本の矢を紋章としている。
フランクフルトから始まったこの一家は、五人の兄弟がフランクフルト・ウィーン・ロンドン・パリ・ナポリに散り、それぞれが力を合わせて欧州を金融の面から支配することになる。その五人の兄弟を五本の矢で表しているのがロスチャイルド家の紋章だ。
ロスチャイルド一族はボルドーの五大シャトーと呼ばれるもののうち、“ラフィット”と“ムートン”を手に入れている。特にラフィットは現在までボルドーのワインのトップとして崇高されることとなる。
そのラフィットのグループが作った白ワインがクアトロに登場。エチケットには堂々と五本の矢の紋章が描かれている。セミヨンとソーヴィニヨン・ブランによるいかにもボルドーらしい白ワインだ。
爽やかなグレプフルーツのような酸と、控えめな樽香、ソーヴィニヨン・ブランらしいハーブの香り、全体的に上品なニュアンスを感じさせるワインだ。
今日のクアトロでは愛知産の大粒アサリが特別においしそうだ。このロスチャイルド家の紋章を付けた白ワインと一緒に愛知産大粒アサリのワイン蒸しなどは乙なものだ。
まるでこのワインのグラスが世界の中心のように思えてくるものだ。

コメント (1)
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