ワイン用のブドウは生食では美味しくないのか。
クアトロの父は疑問に思っていた。
とあるワイナリーを訪問した際に、収穫直前のブドウを一粒内緒で摘んでみた。
これはやってはいけないことだったかもしれない。
しかし、好奇心に勝てなかったクアトロの父だった。
ブドウの樹の陰に隠れてあたりをキョロキョロと見回して食べてみた。
生食でも甘くて美味しかった。
よい子は決してまねをしないようにしよう。
そして、よい子のためにクアトロの父はワイン用のブドウのジャムを入手した。
クアトロの父の好きなメルローのジャムだ。
このジャムを白カビのチーズやシェーブルのチーズに乗せて食べる。
あたりをキョロキョロと見回す必要もなく、堂々と食べる。
これが旨い。
よい子はクアトロでワイン用のジャムをチーズに乗せて食べよう。
※本日のディナーは貸切のため一般の営業をお休みさせていただきます。
明日以降、よい子はこのワインジャムにクアトロでめぐり逢えるかもしれない。