中小企業クアトロ製作所は、帝国重工やギアゴーストにも負けない技術と工夫を重ね、今年もお正月お年玉企画として、「自家製カラスミのペペロンチーニ」を特別価格で販売するのだった。
そのクアトロ・プライドのスパゲッティは、全面をカラスミが覆い黄金色だ。
早速食してみると、ニンニクの香りがまず鼻孔を襲う。
そして、カラスミならではのねっとりと絡みつくような旨みが広がる。
唐辛子の辛味も良いアクセントだ。
これは、いけない。
危険だ。
旨すぎる。
食べきることが怖くなる。
この美味しさにいつまでも浸っていたい。
そう思わせるようなスパゲッティがこのカラスミのスパゲッティ。
そして、食べ終わった後に、奥歯に挟まったカラスミの粒も愛おしい。
これこそ、クアトロ規格クアトロ・プライドだ。
クアトロ製作所の挑戦は、これからもつづくのだった。
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