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キングクオーツ復活

*昨年時計屋さんに修理に出した時計が戻ってきた。以前の記事はこちら
僕も少し調べてみていたが、本職の時計屋さんの調べたものが確実なのですが、父が使っていた時計は1975年のものであるということだった。時計屋さんに相談したときも僕は少し迷いました・・・・分解掃除や部品交換などの費用を見積もりをしてもらい、聞いて迷った(普通の時計なら新品で買える)。しかしいろいろな時計を見て触ってきた時計職人さんからしてみればこの時計は大変貴重なものなのですよとのこと。少しばかりの予算?でこの時計が動くことが今なら出来る、私は治せる!!そんな職人さんの情熱と、僕の父が使っていた時計をよみがえらせて上げることが出来るのは僕しかいないのだと思った(この頃良く考えること・・・・自分が使っていなければ、使わなくなったらゴミとなるであろう物もある)。

修理に要した時間は二ヶ月と、随分時間がかかった。

修理できましたから、という時計屋さんからの電話を受けてある意味興奮しその日の夜に受け取りに出かけた。修理の内容を聞いていて、やはり今回の修理はやってよかったと感じた。なんでも、交換しなくてはいけない部品が見つかったがもうセイコーにはないことが分かった。時計屋さんはセイコーの下請けで部品を作っているところまで調べてくれたらしい。そうしたら一つあったのだという。そう日本に一つしか残っていなかったということ。その部品が写真に写っている金属の部品だ。それと文字盤のガラスも交換お願いしたのだが、これも最後の部品だということだった。

時計屋さんの情熱で蘇ったキングクオーツというこの時計だけど、大変貴重なものであるらしい。時間を合わせる秒針の調整機構が独特な仕組みになっているそうだ。セイコーが今まで生産してきた商品群は1.500機種(もしかしたら15.000機種)あるそうだが、この特別な機構を組み込んである時計はこのモデル一つだけだという。この辺は僕としてはそんなに興味がないのだけども(時計職人さんはとても熱がこもった話だったけど)、父が亡くなり数年がたった今、父が使っていた古いものがまた蘇ったことがうれしい。物として価値があるかどうかは心が大事だと思う。所有する自己満足ではない、ブランド時計とは比較する感覚が違うだろうな。

日本の時計メーカーであるセイコーがクオーツとして世に出始めた当時の精密な機械はすばらしいものであるだろう。日本の技術は良かった時代?かもしれない。

金属バンドも壊れていたので革バンドに交換してもらった。この時計には日付と曜日が出るようになっている。僕が持っている時計の中でも始めてのタイプだ。バンドも新しくしてきれいになった時計の写真はこちら




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