想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

夏の、森の朝

2010-08-19 00:10:00 | Weblog
朝6時半くらい、朝方まで降った雨で地面も木の葉も濡れて光ってた。



この後、十分かそこらで光は強くなり、空は雲が切れて青くなった。
移ろいやすい空模様の、そのちょっと手前のなんだかくるぞ~っと
いう気配を感じる。それで手を休めたり、急いだり、する。
そういう暮らしかたは、都市型になった生活では考えられない。

ヒト様のすることは決まってて、天気なんかに左右されてはイカンと
いうことである。で然るべくヒトは脳内劇場から出られない。
人生は脳内で展開するだけになってしまう。

脳に取り込まれない外界と、皮膚の外で行き来してらわかるのは、
脳があんがいアホで単純だってこと。複雑系なのは脳ではなく
心なのです。脳の研究しても、心のことはわからない。脳を調べて
わかるのは感情。感情は心とは別である。

固まった感情、頑固な感情、それと暮らし方って密接な関係があるはず。
わかっていても、銭のために生活を変えられない悲しさよ。

それで犬猫飼って癒される~って言ってるのって、さらに悲しいかも。
犬猫を癒してあげようと思えないところが、さ。

今夜は鍵を置き忘れて部屋へ入れなくなった知人と、鍵屋さんを待つのに
つきあって、熱帯夜のぬるい空気の中で、たあいもない話をして時間を
過ごした。たあいもない話しかできない、澱んだ空気のなかに立ち、
その人は終始、明るかった。そう振まうのがとてもカマボコであった。
(はい、オヤジ)大手企業で楽してるかと思ってたら、外回り、営業職に
移ったから毎日暑くて、もう身の置き場がないって外なのにと笑っていた。

鍵屋は40分待たせてやっと来た。知人は部屋に戻れて一日がやっと
終わるのだろう。
その人がギャーオーっと叫んだりするのも見てみたい気もした。


コメント
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