心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

WindowsXPが再登場

2013-11-03 09:40:21 | Weblog

  11月最初の日曜日、お空はどんよりとした雲に覆われ、なんとなく静かなお目覚めでした。きょうは、ミッシャ・マイスキーのチェロ、マルタ・アルゲリッチのピアノで、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」、プロコフィエフの「チェロ・ソナタハ長調」を聴きながらのブログ更新です。
 いつもと違うのは、USBオーディオによる再生です。実は、サイトウ・キネン・フェスティバル松本Gigでの大西順子トリオの演奏が素晴らしかったので、テレビ録画音声をデジタル音源に変換しようと、右往左往しながら辿りついたのが、これでした。
 まずは、眠っていたDELL社製ノートパソコンを取り出しました。突然のご指名に驚いたWindowsXPの再登場です。あと半年の命とは言え、とりあえずWord、Excelなど不要なソフトはすべて消去し、身を軽くしてオーディオ機能に特化しました。
 次に、DAC(Digital to Analog Converter)なる装置をPCとオーディオとの間に接続します。デジタルをアナログに、アナログをデジタルに変換する装置ですが、これがまたひと苦労です。マニアックな装置だったためか、USBドライバーをダウンロードしなければなりません。英文のサイトから手探りで探し出しましたが、どうもうまくいかない。いろいろ弄っているうちに、PCが認識はしてくれましたが、まだ本調子ではありません。もう少しお勉強が必要のようです。
 指南役は、小島康著「超PCオーディオ入門」(アスキー新書)です。初めて知ったのですが、音楽をデジタル化するときのCDの解像度には一定の限界があったよう。アナログのLPレコードが今なお愛される理由がそこにありました。それがPC技術の進化で変わりつつある、ということです。
 確かに、音のレンジの広さというべきか、臨場感というべきか、CDとは様変わりです。それでもデジタル特有の冷たさ、これはアンプのせいかもしれません。あの、温かい真空管アンプとの組み合わせが必要なのかもしれませんが、そこまで凝るわけではありません。とりあえずWindowsXPの再登場に乾杯、ということにしておきましょう。
   さて、前置きが長くなってしまいましたが、きのう土曜休日は、神戸市立博物館で開催中の「プーシキン美術館展フランス絵画300年」を覗いてきました。JR三宮駅に到着すると、六甲山とは反対方向に、つまり海に向かって歩いていきます。途中、大きな三宮センター街、三宮商店街を横切り、さらに南下すると、洒落たブランド会社のビルやらが立ち並ぶ、かつての外国人居留地界隈に入ります。そんな街並みの一画に神戸市立博物館はありました。
 フランスの印象派、ポスト印象派のコレクションから、ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、マティスなど66点が来日です。小林秀雄「ゴッホの手紙」を思い浮かべながら、ゴッホの生きた時代を見て歩きました。
 そういえば、今朝の朝日新聞朝刊に「アート守り、日ロの架け橋」との見出で、プーシキン美術館総裁のイリーナ・アントーノフさんが秋の叙勲で旭日重光章を受章との記事がありました。私が生まれる5年も前の1945年から68年間、美術館に勤務し、ソ連崩壊の危機にも世界屈指の美術館を守り抜いた、とあります。その情熱に脱帽です。
 さて、この日は美術鑑賞が終わると、さてどうしよう。いつもの行き当たりばったりの珍道中の始まりです。まずは、目の前にとまったシティループバスに乗りました。モスグリーンのレトロなバス、1乗車250円で、北野異人館街から三宮、旧居留地、南京町、中突堤、ハーバーランドを巡回、車内ではガイドさんが観光案内までしてくれます。乗り降り自由の1日乗車券を650円で販売していましたが、初老の夫婦は1周1時間をのんびりとバスで巡りました。
 まさに観光客気分でしたが、南京町でバスを降りると、商店街巡りです。そして最後に元町駅高架下の、昭和の香りが漂う細長い商店街へ。古書店あり、中古レコードCD店あり、古いおもちゃ屋あり。いずれ1日をかけてこの商店街で物色しようと思いますが、洒落た旧居留地とのギャップを思いました。

 

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