心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

梅雨の中休み

2014-06-15 08:47:25 | Weblog

 休日の朝、街が目覚める少し前の午前5時30分。ゴンタ爺さんと朝のお散歩をしました。今日も爽やかな一日になる予感がします。我が家の庭では、春先からいろいろな花が目を楽しませてくれましたが、そろそろひと段落です。代わって登場するのが夏野菜です。キュウリやゴーヤはしっかりしたと蔓を伸ばし始めました。トマトも、青いけれども小さな実が日増しに大きく育っています。そして昨日は、ナスの初物を収穫しました。株をしっかり成長させるためには第一子を小さくても早めに収穫するのが良いのだそうです。
 そんな土曜休日の午後、家内の百貨店巡りにお付き合いしました。阪急、阪神、伊勢丹と続くと、さすがの私も足が痺れてきます。ふだんの運動不足を実感しました。それでも、ちゃっかりクールビズのジャケットと靴をご購入でありました。そうそう大阪駅前の地下街にある小さなお花屋さんで、多肉植物でハーブの香り漂う「アロマティカス」に出会いました。観葉植物かと思いきや、なんと香しいことか。250円の値札がついていたので連れて帰りました。帰宅して調べてみると、食することも可能なのだとか。
 そんなのんびりした休日を過ごしていますが、ここで、朝日新聞が100年ぶりに連載している夏目漱石の小説「こころ」に話題を変えましょう。
 現在、「先生の遺書(39)」まで進んでいますが、主人公の青年が東京の大学を卒業して田舎に帰った場面です。今日のように大学全入時代ではないので、大学を卒業することの意味がずいぶん違っていて、親戚縁者を招待して盛大な祝宴を催す時代のようです。作品の中では明治天皇逝去により取りやめになっていますが、時代を越えて共通するものとしないものが混在するところに、ついつい心惹かれてしまいます。
 朝日新聞では、所々で作品の時代背景を解説しています。先週は「”こころ”の風景」と題して明治天皇がテーマになっていました。その前の日には漱石が英国に留学したときのことが紹介されていました。当時33歳、第五高等学校(熊本)の教授だった漱石が英国に渡ったのは1900年のことでした。この年は、かの南方熊楠が14年ぶりに英国から日本に戻った年でもあります。日本を代表する二人の巨人が、洋上ですれ違ったかどうかは別にして、そんなことを想像するだけでも歴史のダイナミズムを思います。方向性は違っても同じ時代に生きていたことを知るだけで、臨場感をもって明治の時代を眺めることができます。
 ところで、先週は久しぶりに広島市に行ってきました。2カ月余りの間に変わったこと、ひとつは姫路駅の車窓から改装なった姫路城の雄姿を眺めることができたこと。ふたつ目は広島駅前の再開発が急ピッチで進んでいたことでした。その日は、仕事を終えたあと、八丁堀界隈の古書店「アカデミイ書店」に向かいました。陽が落ちる頃には、自然と足が流川のお店に向いていました。久しぶりにママさんにご挨拶でした。
 そして今週末は長崎市に出張の予定です。グラバー邸近くのホテルが予約できたので、日曜日には空き時間を利用して長崎の街を散策してみたいと思っています。

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