ゴンタ爺さん、昨夜はなかなか寝付かれなかったようです。真夜中に何度か起こされました。これからそんな回数が増えていくのでしょうか。それとも熊本地震のことが気になったのでしょうか。そんなゴンタ爺さんですが、早朝散歩に出かけると、おぼつかない足取りながら10分間、頑張って歩くことができました。
散歩から帰ってゴンタ爺さんとお庭を眺めます。すると、ガーベラの葉っぱの先にシャクトリムシを見つけました。例年になくたくさん咲いたアケビの花も、ここにきて結実の段階。さあて、今年は何個実ってくれるのでしょうか。
草むしりをしていると、目の前にヤナギタンポポの花がひらいていました。あまりにもきれいに咲いているので、むしってしまうことができません。カメラに収めました。お花屋さんに飾ってある草花とは違う美しさがあります。
そういえば、ことしはサラダ菜のひとつルッコラがたくさんできました。食べきれないでいたところ、春の陽を浴びていっせいに花が咲きました。植物は植物なりに種の保存の意思が働くのでしょう。先日帰宅すると、ルッコラの花がよそ行きの顔をして飾ってありました。ひと袋100円ほどの種が存分に自己主張をしています。楽しませていただきました。
先日の日曜日は野菜の苗を求めてホームセンターに行きました。植えどきを迎えて多くの客が品定めをしていました。野菜、お花、苗木がずらり並んだ店先を見て回るだけでも楽しいのですが、この日はトマト、キュウリ、ゴーヤ、枝豆、青シソ、バジルの苗を植えることにしました。と、レジの横にかわいいワンちゃんのウエルカムボードがありました。玄関口の小さな花壇にそっと差しておきました。
そんな土曜休日の昼下がり、なにをするでもなく中経の文庫「ターシャの言葉~思うとおりに歩めばいいのよ」を眺めます。文字は控えめで、1830年代の広大なニューイングランド式庭園に生きるターシャの写真がふんだんに掲載されています。
「幸福とは、心が充たされること」「世界を好きなように造れる職業」「子どもの気持ちは、ちょっとしたことで楽しくなる」「ガーデニングと山羊乳とガーリック」「価値のある良いことは、時間も手間もかかるもの」「死さえ怖くないのは、人生に悔いがないから」の6章で構成された文庫本ですが、肩肘はらない、ごく普通の言葉のひとつひとつに意味を感じました。
ずいぶん前になりますが、2007年3月11日付のブログに「ターシャ・テューダーの世界に憧れ」と題する一文を掲載したことがあります。テレビ番組「ターシャからの贈りもの~魔法の時間のつくり方~」(NHK総合)に触発されたものでした。そのターシャが独自のライフスタイルを形成するうえで影響を受けたのが思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローです。ソローは、マサチューセッツ州コンコード郊外のウォールデン湖のほとりで自給自足の暮らしを実践した著書『ウォールデン-森の生活』を著しました。
長い間ヒトを相手に仕事をしてきたためか、私には若干の疲れもないではありません。リタイア後はささやかながら自然とともに暮らしたい、そんな思いがあります。とはいえ自然のメカニズムを侮ってはなりません。熊本地震のこと、テレビ画面に映る痛ましい状況に胸が痛みます。数年前、家内と大分・湯布院、熊本・阿蘇内牧温泉に小旅行をしたことがあります。
きょうは、内田光子さんのピアノでシューマンの「森の情景 作品82」「ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22」「暁の歌 作品133」を聴きながらのブログ更新でした。