心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

感動ムービー「ありがとうを伝えたくて」

2016-04-23 22:34:29 | Weblog

 土曜休日の夜、グレン・グールドのLPレコードからバッハの「小前奏曲と小フーガ集」に針を落とし、一週間を振り返ります....。早いもので4月も下旬、我が家ではハーブの一種、タイムの花が咲いています。畑で初収穫したサヤエンドウは、美味しい豆ご飯として食卓にのぼりました。......それでは、昨秋収穫したタイム茶をいただきながらブログ更新といきますか。(笑)
 きょうは、朝から本棚の整理をしました。不要になった本を段ボール箱に詰めて2箱分、古本募金にお届けしました。1年前に整理したばかりですが、これで仕事関係の本は私の本棚からすべてなくなりました。昼食後、ベッドに横たわって雑誌を眺めていると、いつの間にか眠ってしまいました。深い深いに眠りのあと、目覚めたのは午後3時。こんな日もあるんですねぇ。
 そうそう、あと1週間もすれば、ゴールデンウィークを迎えます。東京の孫たちからはお誘いの電話が鳴り響きます。でも、どう考えてもゴンタ爺さんに半日以上のお留守番をさせるわけにはいきません。終日、家を空けるには、夫婦のうちどちらかが介護役に回ることになります。協議の結果、今回は私が残留することになりました。東京行きが決まると、お婆さんは東京の孫たちのことで頭が一杯です。パソコンを駆使してどこに行こうかと思案中です。
 かく言う私も、終日、ゴンタ爺さんの横でお世話をするわけではありません。29日は大阪・四天王寺さんの「春の大古本祭り」、1日は京都・みやこメッセの「春の古書大即売会」に出かけます。そして連休後半は家内と近場を散策することになりそうです。
 ここで話はがらりと変わります。一昨日、インテックス大阪で開催中の、高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展「バリアフリー2016」を覗いてきました。ここ数年、毎年おじゃましていますが、技術の進歩には目を見張るものがあります。一応仕事の関係で視察をするわけですが、ついつい自分自身の老後を思い浮かべながらスタッフの方に質問を投げかけることも。
 だだっ広い会場内には、福祉車両、車いすなどの移動機器、リフト・昇降機、介護ロボット、各種コンピュータシステム、ベッド・マット、入浴関連、介護用品、自助具、介護食など盛りだくさんの新製品が並んでいます。立ち止まったのは「ケアシューズあゆみ」ブランドでリハビリ靴、介護靴などを販売している徳武産業株式会社さんの展示コーナーでした。壁に大きく「一緒にがんばろう、熊本」の文字。徳武産業さんらしいなあと思ったものでした。
 私がこの会社を知ったのは5年前のことです。異業種CSR研究会で、事例研究のテーマになったのが、この会社の感動ムービー「ありがとうを伝えたくて」でした。元は、ケアシューズを愛用された方からのお礼メッセージだったそうですが、参加者30人ほどのお勉強会では、そのムービーをみて涙する方も。厳しい競争環境の中で、ふと我に返る瞬間が会議室に充満したことを覚えています。そのムービーは、以下のアドレスでご覧いただけます。http://www.tokutake.co.jp/voice/movie/
 自動点訳ソフト、点字プリンターなどを展示する「目の見えない方・見えにくい方のための展示コーナー」では、大阪ライトハウスの盲導犬にもご対面しました。些細なことに動じない存在感に圧倒されてしまいます。介助のお仕事をしているときは触ってはいけないのですが、この日は「どうぞ」と言われ、存分に撫でてあげました。

 そうそう、週の半ばには大阪大学名誉教授・宮本又郎先生の「大阪の恩人・五代友厚」と題するお話しを聴く機会がありました。青少年時代の五代友厚、幕末維新期における大阪の衰退、新政府役人としての五大友厚、実業家としての五大友厚、五代友厚の企業者活動の特質、人間・五代友厚、広岡浅子、五代友厚と広岡浅子と、盛りだくさんでした。
 NHKテレビの「あさが来た」をきっかけに、没後130年にして空前の五大友厚ブームですが、ご当人は享年50歳だったとか。20代から40代にかけて持前のエネルギーを一気に発散させただろうことを思うと、超高齢社会を迎えて人生80年というのは、少し間延びの感なきにしもあらずです。
 痴呆症防止のためのお遊びソフト、IoTを活用した行動監視、寝心地のよさそうな介護ベッド、お風呂もトイレも全自動、セラピーロボットとお話しをして過ごす。でも、そんな老後の姿は想像したくありませんね。核家族化が進むご時世ですから、好き嫌いは言えませんが、自助、互助、共助、公助.....。やはり共に生きる心の在り様が問われているように思います。

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