朝起きて新聞を取りに行きます。空は真っ青に晴れわたり真綿のような白い雲が浮かんでいます。蝉が鳴いています。ひんやりとした朝の空気が優しく私の身体をつつみます。こんな夏の朝が、私は大好きです。
旧暦ではこの時季を「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす)と言うのだそうです。初夏に孵化した雛がこの時季に獲物を捕らえることを覚える意味なのだそうですが、何気ない四季の移り変わりを敏感に感じる昔の人々の「心のゆとり」を羨ましく思います。(下図は家内作のステンドグラス) この1週間、晴れ間が覗いたかと思うと一転して土砂降りの雨、なんとも落ち着きのないお天気が続きました。先日は朝5時頃に、大きな雷の音で目が覚めました。そして滝のような雨。おてんとうさまは最近の人間の行いにご立腹なのでしょうか。いやいや、ちょっと腹の虫がおさまらなかっただけかもしれません。
梅雨が明けた今朝は、いつものように朝のお散歩でした。お不動さんの休憩所でひと休みをしていると朝のお勤めを終えたお坊さんがホラ貝を吹くお付きの方とご一緒に居所に向かっていました。毎日繰り返される人の動き、単調な動きの中に何かしら意味を思う私でありました。 そうそう、先日、線状降水帯が居座った島根の実家に電話を入れましたが、大事に至らずひと安心でした。義姉いわく、「町から避難勧告も出ていたけど橋を渡って避難場所に移動する方がもっと怖い」と、築200年近い頑丈な造りの家屋の2階に避難していたとか。大黒柱が両手でひと抱えできるほどの太さですから、それもそうだと納得したものの、最近の豪雨は予測不能の動きをするので悩ましいところです。
こうして7月も早や2週間が経過しようとしています。先週の日曜日には2回目のワクチン接種を無事終えました。12時間経過しても上腕に若干の違和感はあったものの特段の変化なし。楽勝と思いきや、夜ベッドに入った途端に悪寒がして寝つけず、朝方になって解熱剤1錠を飲んでひと眠りしたら、すっかり元気になりました。これでワクチン接種は完了です。 先週の水彩画教室では、能「羽衣」の絵を描きました。能面のなんと難しいことか。無表情の奥に秘めた人の心。初心者には表現できません。鉛筆でなんども描いては消す、その繰り返しでした。考えてみれば、能面だけでなく、人物を描くときもそうです。姿かたちを描き終わっても、最後に目を描こうとすると表情ががらっと変わってしまいます。人間恐怖症になりそうです(笑)。
最近、このブログも淡々と1週間の出来事を綴っているだけですが、最後にもうひとつ。以前、出雲の姉からお中元をいただいたので、そのお返しを送りました。兵庫県西宮市にあるケーキ屋さんガトーマリー(GATEAU Marie)の「まるごとメロンケーキ」です。それが意外に好評だったので、先日、3人の子ども達の家にも送りました。ついでに我が家にも1個(笑)。
メロンのなかに美味しそうなケーキが詰まったスイーツでした。もちろん老夫婦で食べきれる量ではありません。小分けにして数日かけていただきました。ほんと美味しかったです(笑)。最近、外食を避けていますので、久しぶりのスイーツでした。 今日は、先日手にした舘野泉さんのCD「アイノラのシベリウス」を聴きながらのブログ更新です。シベリウスが後年過ごしたアイノラの山荘にあるスタインウェイ製のピアノを演奏する舘野さん。1994年の収録です。暑い夏を前にフィンランドの空気感を楽しませていただいています。