週末を迎えてほっとひと息です。きょうは午後から雨が降りそうですから、お家でおとなしく過ごします。その前にブログ更新です。NHKFMのリサイタル・パッシオで谷昂登さんのピアノ曲を聴きながら....。
さて、ゴールデンウィークの後半は長男君がいる東京と次男君がいる横浜に行ってきました。いつもの格安JALパックを利用した4泊5日の気儘な「お上りさんの東京見物」です。出発時には息子たちに会うことだけが決まっていて、あとは行き当たりばったりの珍道中。ホテルや移動中の電車内でスマホを使って翌日の計画を立てる、そんな呑気な小旅行でした。
今回は、都心に広がる新宿御苑、東京下町の風情漂うすみだ北斎美術館界隈、初めて訪ねた横浜能楽堂が印象に残っています。都心と下町の普段の風景にほんの少し触れることができました。
初日は二人で東京の街を楽しむつもりでしたが、羽田に到着するや否や長男君から「きょう何時頃に来る?」とのLINE。仕方なく(笑)ホテルでひと休みしたあと長男君宅へ。その後は皆で賑やかな街に出かけて夕食会となりました。
二日目は、孫たち3人が学校があるため、長男君に新宿御苑を案内してもらいました。都心部は現役の頃何度も行ったり来たりしましたが、東京のど真ん中にこんなにも豊かな自然公園があるとは驚きでした。広い芝生のうえで寛ぐ人たち、点在する大きな木々に寄りそう人たち、見頃を迎えたバラ園を楽しむ人たち、バナナやカカオが実っている巨大温室内を散策する人たち。みな思い思いに楽しんでいらっしゃいました。 でも苑外に出ると風景は一変します。賑やかな都会の風景が飛び込んできます。このギャップが東京らしい。そうそう、帰りがけに新宿駅東口前で3D技術を駆使した電照看板に遭遇しました。お上りさんよろしく長い間見上げておりました。
東京での拠点は、今回も錦糸町駅近の東武ホテルレバント東京でした。近くにあるタワービュー通りから東京スカイツリーの全景を眺めることができる位置にあり、今回も3連泊しました。
この界隈は墨田区です。朝のお散歩では少し足を伸ばしてお隣の江東区にある亀戸天神にお参りしました。残念ながら藤まつりは終わっていましたが、何となく大阪と重なる風景が気に入っています。午後には北斎通りを歩いて「すみだ北斎美術館」を覗いたり、開幕直前の両国・国技館界隈を歩いたりして、東京下町の風景を満喫しました。
「すみだ北斎美術館」には5年前にも一度立ち寄ったことがあります。今回は「北斎 花らんまん 四季の花が見ごろです」をテーマに特別展を開いていました。
三日目は、長男君が運転する車で遠出。3人の孫たちとBBQを楽しみました。小さい頃は小食だった孫たちですが、さすがこの日は大人顔負けの食べっぷり。それを眺めてほくそ笑むお爺さんとお婆さんがいました。
四日目には東京から横浜に移動しました。朝、電車に乗ると連休疲れと思しき方々が重い足を引きずりながら職場をめざしている。なんとも申し訳ない気持ちになりましたが、そこはシニアの特権ということにして、横浜ランドマークタワー内の横浜パークホテルにチェックイン。
その後、事前にスマホでチェックしていた横浜能楽堂に向かいました。横浜能楽堂普及公演「横浜狂言堂」が予定されています。出し物は「仏師」と「蝸牛」。蝸牛のシテ(山伏)は、先月大阪フェスティバルホール公演「大狂言会」でお目にかかった野村裕基さん(野村萬斎のご長男)でした。横浜で狂言を楽しむことができるとは思ってもいなかったですが、若々しい所作に家内も満足そうでした。夕食はもちろん横浜中華街です。次男君たちと語らいながら「お上りさん」最後の夜を楽しみました。
以上、急ぎ足で巡った東京見物を時系列に綴ってみました。何となく疲れを感じながら家に帰ると、長男君からLINEが届きました。子ども達が「お爺さんお婆さんたちってずいぶん元気なんだ」と感心していたとか....。さあてこんな旅行、いつまで続けられるかどうか.....。当分は静かに暮らすことにいたします。