心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

この樹なんの樹

2022-05-20 10:30:48 | Weblog

 3年前の秋、四国の山の中を歩いているとき、足元に木の実が落ちていました。鞘が割れて中に三つほどの種が入っていました。なんだろうと思いポケットに入れて持って帰りました。半年ほど本棚に置いていましたが、2年前の春先に植木鉢に種を埋めると、1カ月ほど経ってふた鉢に芽が出てきました。そのうちのひと鉢を4月に陽の良く当たる窓辺に置いてみました。
 歩き遍路で山の上のお寺に向かっている途中に出会いました。どこのお寺だったのか今では思い出せません。大きな葉っぱを広げる姿を眺めながら、四国の風景を思い出す、なんとも贅沢な時間を過ごしています。
 実がなるということは花が咲くのでしょうか。どんな花が咲くのでしょうか。急に気になったのでGoogleカメラで検索してみると、コブシ?ハナミズキ????この樹なんの樹??♪♪♪
 そういえば昔、「この樹なんの樹」という日立のCMソングがありました。長男君たっての願いで16年前、ハワイで結婚式をあげたことがありましたが、オアフ島の公園でその樹に出会ったことがあります。こちらはモンキーポッドという樹でした。長男君、ことし勤続20年って言っていましたから、考えてみるとずいぶん前の話ではあります。
 そうそう、以前ご紹介したジャカランダの種まきのこと。その後、成長はゆっくりですが、本葉が2枚出てきました。しっかりとした姿になるにはもう少し日にちがかかりそうです。開花までには今後10年のお付き合いになりそうですから、気長に見守ることにいたします。

 さて、この1週間を振り返ってみます。
 先週の土曜日は、仲間たち20名ほどと大阪・谷町の路地裏巡りをしました。このあたり上町台地という古い土地柄ですが、ふだん何気なく歩いている大通りから一歩足を踏み入れると、坂あり谷あり。なんとも昭和の香りのする街並みがひっそりと佇んでいます。心地よい汗をかいたあとは冷たいビールで乾杯。楽しいひとときを過ごしました。
 今週火曜日は、定例の水彩画教室の日でした。今回は西区靱本町にある靭公園に出かけてバラ園の写生がテーマでした。バラ園やケヤキ並木のほか、国際大会の舞台になっているテニスセンターがある総面積10haほどの小さな公園ですが、市民の憩いの場になっています。バラの方は終盤を迎えていましたが、きちんと手入れされているので、気持ちよくバラとお話しができました(笑)。
 帰りがけ、淀屋橋まで歩きました。15分程度でしたでしょうか。フェスティバルホールがあったり、大坂の豪商“加島屋の跡に建つ大同生命ビル大阪本社2階メモリアルホールでは、特別展示『大同生命の源流“加島屋と広岡浅子”』を開催中。淀屋橋駅に近くなると、江戸時代の豪商であった淀屋の屋敷跡に立派な記念碑が建っています。その淀屋が米市のために橋をかけたそうで、その橋が淀屋橋といわれる由縁だとか。

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 さて、そんな呑気な話題はともかく、本日はもうひとつテーマがあります。ニューズウィーク日本版WEBに昨夕掲載されていた記事「ウクライナ激戦地で、仲間の兵士たちの心を慰める”戦場のバイオリニスト」に注目です。「連日、爆撃を受けるそのオデーサのシェルター内で、バイオリンを演奏して仲間のウクライナ兵たちの心を癒している兵士がいる。巧みな演奏と美しい音色がSNSで話題になっているのは、プロのバイオリン奏者である23歳のモイジー・ボンダレンコだ」と紹介されています。「ロシア軍の侵攻が始まるまでキーウで暮らし、オーケストラに所属していたというボンダレンコは兵役に志願し、それまで持ったこともなかった機関銃を手に戦っている」ともあります。
 普通の人がなんのためらいもなく、国のために銃を手にする。平和ぼけしている私たちにはなかなか想像できないことですが、大国ロシアと互角に戦っているウクライナの人々の祖国に対する熱い思いがひしひしと伝わってきます。この戦争が終わり、ボンダレンコさんがコンサートホールの舞台に立たれることを願うばかりです。下にその動画を掲載しますが、許諾を得ているわけではありません。でも、皆さんにも是非見ていただきたくて.........。

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