心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

秋に2題 ~ 観心寺の紅葉とスマホ依存症

2022-12-02 10:55:12 | Weblog

 今年最後のページとなる12月のカレンダーを捲ります。いよいよ2022年もあと1カ月となりました。この時季を旧暦では「橘始黄」(たちばなはじめてきなり)と言い、橘の実が黄色く色づく季節ですが、我が家の庭には3メール近く伸びた3本の茎先に皇帝ダリアの花が自慢げに咲いています。
 さて、今週は街歩き仲間と河内長野市の観心寺に行ってきました。この界隈には滅多に出かけることはなく、もちろん観心寺も初めてです。飛鳥時代後期(701年)に役行者によって開創されたという古いお寺で、弘法大師空海が彫刻したと伝えられる如意輪観音座像(写真はビジュアルだいわ文庫「仏像礼讃」から)がご本尊です。
 ご住職にお寺の沿革についてお話しを伺ったあと紅葉の境内を散策し、その足で創作精進料理「KU-RI」(完全予約制で月火水1日20食限定)で美味しいランチをいただきました。まずは、観心寺の子院槙本院の台所として建てられた建物内を見学しましたが、その中門の梁に飾材として置かれていた天邪鬼像(レプリカ。本物は宝物殿所蔵)は、なんと50年前に盗難にあい行方不明になっていたところ、2年前の秋、ネットオークションに登場して発覚。購入した方から寄贈を受け50年ぶりに元の場所に戻されたのだとか。天邪鬼も眩しい秋の日差しを受けてほっとひと息のご様子でした。
 もうひとつのお題は、Newton(2023年1月号)の特集記事「スマホと脳の最新科学」です。先日、天満橋のジュンク堂書店に立ち寄った際に連れて帰りました。
 スマホは今、私にとっては日々の生活に欠かせない情報ツールになっています。ゲームこそしませんが、日々の電話やメール、ネット検索はもちろん、歳をとって物覚えが悪くなるとメモ帳代わりにもなります。PCのフォルダーに保存しているファイルもスマホで確認できます。スマートウォッチによる健康管理、Amazonkindleによる電子書籍、この4月から新聞も宅配をやめデジタル版を利用しています。そんな私のスマホ活用法をいつかブログでご紹介しようと思っていました。
 ところがです。Newtonの見出しは強烈です。「スマホは脳の敵か、それとも味方か?」。ページをめくると「スマホ依存症」「スマホ読書は読解力を低下させる」「集中力を低下させる」「デジタル健忘症」などなど気になる記事が満載です。その中に、ネット依存尺度・調査質問項目がありました。20問あり各問5段階評価です。70点以上はスマホ依存傾向がかなり高い、40~69点はスマホ依存傾向がある、20~39点は平均的なスマホユーザーとされます。では私はどうか。52点となりました。強い依存症ではないけれどその一歩手前といったところでしょうか。皆さんも雑誌を手に取ってお試しください。
 私の場合、最近物忘れがひどくなってきましたので、ついついスマホのメモ帳にメモをしてしまいますが、スマホに依存してしまうことによって脳の記憶能力が低下するという研究結果もあるのだとか。「スマホ健忘症」と言います。スマホと脳の関係に係る研究はまだ緒についたばかりのようですから、今後どういう展開になるのか分かりませんが、ある種の警鐘を鳴らす記事ではありました。

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