心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

年明けには脳ドックと歌劇「カルメン」が待っています。

2022-12-15 21:32:48 | Weblog

 旧暦では「熊蟄穴」(くまあなにこもる)と言い、熊が冬眠のために穴にこもる時季なのだそうです。ものの本によれば、「冬眠中は体温が大きく下がることもなく、比較的眠りが浅いため、冬ごもりに近い状態」で「雌の熊はこの間に子どもを産み春には一緒に穴から出てくる」のだとか。冬眠の間、何も食べずにこんなことができるんですね。生命の不思議を思います。でも、今夕のニュースを見ていると、栄養不足の熊が人を襲った悲惨なお話しもありました。人と同様に熊も住みにくい世の中になったということでしょうか。
 そうそう、今年は我が家で唯一の盆栽であるカリンが美しい紅葉を見せてくれました。ただいまアンリオ婦人の横に置いて眺めています。いよいよ冬本番を迎えようとしている今日この頃です。
 そんな年末を迎えていますが、年内のやるべきことを概ねこなしてぽっかり空いた日々をどう過ごそう?なんて呑気なことを考えています。お部屋の掃除を済ませ、読み終わった本の中で再読する可能性がほぼゼロと思しき本を段ボール箱に詰めて、古本屋さんに送り届けました。これで満杯だった本棚がほんの少しゆったりしました。
 その合間に年内の小旅行の追加です。今年の小旅行納めは鳥羽と山中温泉。このところ右膝の状態が思わしくないので、ついつい温泉地を選んでしまいます。幾ばくかの健康不安も抱えているので、思い切って年明けに人間ドックも予約しました。婆さんから最近物忘れがひどくない?と言われているので、脳ドック(MRI検査)を含む本格的なものです。現役をリタイアする際に受けたときは何もなかったのですが、さあてどうなることやら。と言いながら、今週も忘年会が2回。嬉々として出かけてきました(笑)。
 話題はがらりと変わりますが、ウクライナ国立歌劇場(旧キエフ・オペラ)による「CARMEN」が年明けの1月8日に中之島のフェスティバルホールであります。以前から気になっていたのですが、延び延びになっていたところネットで調べてみると席数もあと僅か。思い切ってチケットを購入しました。
 チラシによれば、5年ぶり7度目の来日公演のようです。2月からのウクライナ情勢の悪化により実施の見直しをせまられていたところ、「ウクライナの人々、劇場を応援してくださった日本の皆様に恩返しがしたいとの劇場側の意向を受け」て開催にこぎつけたのだとか。そして「この公演では、ウクライナの港がある黒海が封鎖されていることから舞台装置の輸送が難しく、日本で調達したものを使用することになった」とも記されています。
 ロシアの無謀なウクライナ侵攻で始まった2022年。いまだに終戦の行方が見えません。戦争が長期化すればするほど、プーチンの愚かさ際立ってきますが、それを止める機能も今のロシアにはありません。人類史に残る悲劇です。寄付しかできないもどかしさを感じながら日々のニュースに一喜一憂する毎日です。様々な思いを胸に来日公演に出かけるつもりです。
 ちなみに、手許には歌劇「カルメン」のDVDが2枚あります。ひとつはウィーン国立歌劇場<1978年収録>、もうひとつはメトロポリタン歌劇場<1987年収録>。前者のカルメン役はエレーナ・オブラスツォワ、ホセ役はプラシド・ドミンゴ、後者のそれはアグネス・バルツァとホセ・カレーラス。2作品を見直して出かけることにいたします。
 さあ、NPOの仕事もおおよそ目途が付いたので、しばらくゆったりまったりの日々を送ることにいたしましょう。東京の長男君宅は、子どもの塾の関係で家族5人が日を分けてそれぞれ勝手にやってくるのだとか。そこまでして帰って来てくれることを喜ばないといけませんね。婆さんも、お正月の準備に余念がありません。その前に孫たちへのクリスマスプレゼントがありました。

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