心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

アンドレア・ボチェッリの歌に癒されて

2021-05-05 13:58:38 | Weblog

 非常事態宣言で「我慢」の日々が続きます。毎日、庭の草木、花壇の草花とにらめっこ。朝のお散歩では、お不動さんにある賓頭盧(びんずる)尊者にご挨拶です。撫でると除病の功徳があるとされますが、さすがにこの時期、撫でることはできません(笑)。
 そんななか、以前からやろうと思いながらできなかったLPレコードとCDの整理を始めました。LPレコードの方はこの半年に購入したものをExcelデータに追記するだけで済みますが、CDは手つかずでした。
 CD1枚1枚に番号をつけて、百均で買ってきた小さなタックシールを貼っていきます。Excelデータベースが完成すれば歌手、演奏者、作曲家などをキーに並べ替えればちゃんとした目録が完成する仕組みです。番号で瞬時に探し出すために近くのホームセンターでCDラックを調達して、いざスタート。ところが、作業が進むとラック1台では足りないことが判明しました(笑)。
 そんな作業をしているとき、懐かしいCDを見つけました。イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリのCDです。とりあえず16枚発見しました。私がボチェッリに出会ったのは40代後半、イタリア旅行から帰って3年が経過した頃で、なんとなくイタリアを引きずって歩いていて、CDショップで何気なく耳にしたのがボチェッリの「夢の香り」でした。
 ブログの初出は2005年5月22日「アンドレア・ボチェッリと共に生きる」になります。その後たびたび登場するのですが、2014年あたりを境に頻度が少なくなっていました。
 当時は愛犬ゴンタがいて、いくら帰宅が遅くなっても真夜中だろうとゴンタと一緒に夜のお散歩をするのが常でした(ゴンタにとっては迷惑だったかも)。あえて仕事とは一線を画した風景の中に身を置く、そんなリズム感が当時の私を精神的に支えてくれていたように思います。課題山積の頃でしたから、愛犬ゴンタとボチェッリにはずいぶん助けられたものでした。 
 そのとき必ずポケットに入れていたのが、ボチェッリのCD全曲を入れたMP3プレーヤーでした。「夢の香り」「ロマンツァ」「アモーレ~オペラ・アリア集」「セイクリッド・アリアズ~アベ・マリア」「ビアッジョ・イタリアーノ」「愛のために」「燃える心を~ヴェルディ・アリア集」「トスカーナ」「アランフェス~センチメント」そして「アンドレア」など。
 ポップスからオペラまでレパートリーはずいぶん広いものがあります。そんなボチェッリとスペイン語で「ソモス・ノビオス~愛の夢」をデュエットした唯一の日本人歌手に夏川りみがいました。夏川さんのコンサート(デビュー10周年「歌さがしの旅」)に初めて行ったこともありました。追っかけみたいですが、仕事人間にとってささやかな息抜きでもありました(笑)。
 いまや還暦を過ぎて円熟度を増すアンドレア・ボチェッリです。YouTubeで彼の音楽動画を簡単に探し出すことができます。去年、都市封鎖中のミラノ大聖堂で行った無観客コンサート(希望の音楽)ではYouTubeストリーミングの同時視聴者数が280万人にのぼったのだそうです。そんなボチェッリは昨年、自身が新型コロナウイルスに感染していたことを公表しています。
 最近リリースされたCDを探しました。見つけたのは「Believe 愛だけを信じて」です。LPレコードでもCDでもなく、今回はハイレゾ音源をソニーミュージックグループ「mora」さんからダウンロードしました。若い頃のボチェッリとはひと味違う「いま」のボチェッリの姿がありました。
 このCDのコンセプトは「信じる心」「希望」「思いやり」とあります。解説書には「多くの人々が苦しい状況に置かれている現在において、音楽を通じ人々の魂を癒したいという想いから、楽曲は子ども時代から親しんでいた讃美歌からエンニオ・モリコーネの貴重な未発表曲まで、彼がここ数年思いを巡らせてきたものを幅広くセレクト。メゾ・ソプラノ歌手、チェチーリア・バルトリや、カントリー/ブルーグラス界の至宝アリソン・クラウスとのデュエットもあります」と記されています。

 コロナ禍での自粛生活を癒してくれるボチェッリの歌に酔いしれながら、きょうは先週よりも1日早いブログ更新とあいなりました。


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