心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

タブレットと遊ぶ ~ デジタル版新聞の楽しみ方

2024-11-01 15:54:43 | Weblog

 ひと雨ごとに寒くなっていく今日この頃、プランターで栽培している野菜たちはすくすくと育っています。
 かく言う私は、原因不明の両肩&両腕の痛みを引きずっています。神経内科で精密検査をしてもらったところ、精緻な分析結果は出ていませんが、リウマチ性多発筋痛症の疑いありとのこと。今月半ばから投薬治療が始まります。1、2年かかりそうです。当分病院通いが続きます。
 ところで、最近、自宅でのパソコンの利用が、精緻なデータ処理からネット閲覧、ブログ更新、メールの送受信など軽いものにシフトしています。
ならばと、タブレットを新調しました(11インチ)。スマホより画面は大きく持ち運びも便利。文字も拡大表示できます。なによりも裃をつけないでソファーに座って気楽に操作できるのが良い。
 初めてネットの世界に足を踏み入れたのは30年近く前のことです。当時はADSL形式で電話回線とパソコンをLANケーブルで繋いでいましたが、今では家中にWi-Fiが張り巡らされどこにいても簡単に繋がります。ブログを見たり、YouTubeを見たり、電子書籍を読んだり。
 タブレットを新調したのを機会に、購読中の朝日新聞デジタル版を、記事を読むだけの「スタンダードコース」(月額1,980円)から新聞紙面も見ることができる「プレミアムコース」(月額3,800円)に変更しました。
 数年前に新聞の宅配を止めてデジタル版に移行していますが、加齢と共に難儀なことに気づいたんです。社会に張り巡らす私自身のアンテナ感度が落ちてきたことです。興味本位にその日の記事を断片的に眺めることはできても、時代の大きな流れ(ダイナミズム)の中で自らの関心事を再定義する視点が弱まっています。
 歳をとれば仕方ないことですが、新聞紙面に掲載されている様々な記事を視覚的に鳥瞰することで、読みたい記事を大きな時代の流れの中で問い直すことができます。書評もそう。新聞広告だってひとつの世相を反映しています。新聞との向き合い方の原点回帰です。
 今回初めて気づいたんですが、読みたい記事に「音声読み上げ」機能がついていることにも驚きでした。AIによる機械音声ですが、シニアにとって文字を追うことに疲れたときは便利です。
 月刊誌「Newton」の第一特集記事を見ることもできます。今月号のテーマは「不死のサイエンス~老化にいどむ最先端研究と未来の人体」でした。不老不死に向けて様々な研究開発が進めれている現状が紹介されていて興味津々です。
 別に朝日新聞の宣伝をしているわけではありません。各社ともいろいろ創意工夫を凝らしています。超高齢社会を迎えて、新聞各社の購読者サービスに変化の兆しを感じます。

◇    ◇    ◇

 明日から雨が降りそうなので、今日は午前中に京都・知恩寺の「秋の古本まつり」を覗いてきました。(いえいえ、この時間、もう降り出しています。)
 連れて帰ったのはお能の謡読本「巴」「西行桜」「土蜘蛛」(3冊で500円なり)。他に山折哲雄対話集「こころの旅」(990円)と鶴見和子&頼富本宏「曼荼羅の思想」(500円)。
   そのうち能「巴」の謡本は、来週の謡曲同好会で使うテキストです。文字だけ追っても臨場感がないので、タブレットで能「巴」のYouTubeを見ながら台本を追います。
 墨で書かれた謡の台本。タブレットの画面に広がる能舞台。新旧取り合わせて新しい世界が広がります。

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