ボッツフィヨルドからヴァトサーまで(Batsfjord to Vadso)
ベルレボーグからの帰り道、コングフィヨルドの縁に位置する小さな村ヴェインス(Veines)へ寄って見た。カメラツアーの団体らしい人達が2台のランドローバーで高級カメラを抱えてあたりの写真を取巻くっている。もっと天気がよければいいのにお気の毒。
この建物に巣を作っているかもめの写真を撮るのに夢中だった。
タナ・ブルからベルレボーグまで134km、またそのまま帰るのは惜しいと、途中の道から折れてボッツフィヨルド(Batsfjord)へ行った。
観光案内書に拠ればこの町にはヨーロッパで一番大きな海鳥のコロニーがありオットセイも250匹は生息していると言う。
すごく期待して行ったけれど、町は小さな入り江に船が数艘停泊しているだけで、道路工事の若い工夫に尋ねたところ”この町へ来る7km前の分かれ道を行くのだ”と教えてくれた。
また折り返して分かれ道へ行くと27kmはある。ここまで来たからにはと数km進んだところで道路は急に未舗装のでこぼこ道になった。これじゃアイスランドと変わらない。諦めて帰ることにする。
この北東地方(East Finmark)全体はあらゆる所に濃いピンクのファイヤーウイードが満開で、写真はもういいからと思ってもまた撮ってしまう。それくらいあでやかに派手に道端を飾っている。そして同じような色合いのあざみの花も群れて咲き誇っている。
アイスランドと南ノルゥエーがルーピンの花で代表されるならここ東北ノルゥエーはファイヤーウィードだろう。
いったんタナ・ブルまで戻りディーゼルを満タンにしてヴァットサー(Vadso)へ向った。この海岸線は山らしきものもあまり無くどこもかしこもファイヤウイードで彩られている。その最たるものが今夜のキャンプサイトだった。