Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ノルゥエーキャンプ旅行ータナ・ブル(Tana Bru)

2013-08-13 20:20:45 | 北欧キャンプ旅行 2013




アルタには石器時代に石に描かれた絵がありそれが世界遺産になっている。6年前ここでカメラのバッテリーが切れてしまうまで楽しんで写真を撮った。
石器時代の動物を囲った農家や、狩猟風景、長い船に乗っての航海の様子が氷河で磨かれた丸い岩の上に細い線で彫られている。

この線はそのままではほとんど見えないため、赤い色を線に入れて絵を浮かび上がらせてある。はじめてみた時は大変感激し、今でも忘れられない。しかし一度見ればいいもので、もう一度見に行く気にはなれない。

 

それでこの日は町外れのサイトからすぐ北へ向った。アルタから北は針葉樹林が姿を消し,木といえばいじけた白樺林しかない。ほとんどは木も生えないツンドラ地帯で、道路だけは真っ直ぐに通っている。

ところどころに見える大きな家は、金持ちのノルゥエー人の別荘か、それとも金持ちのサミイの農家だろうか?

 

 

道路はポーサンゲルフィヨルドに着いて、左に行けばヨーロッパ最北端の記念塔のあるノードキャップ、ここも前に行ったから2度も行きたくない。それで右に折れてラクセエルヴ(Lakselv), カーラショッキ(Karasjok)行き着き先はロシアとの国境の町キルケネス(Kirkenes)

ラクセエルヴへの途中にサミーの生活様式を設置した博物館があった。草葺の小屋の中でトナカイの皮を干している。このあたりの湖から河に流れ込んだ水に鮭の寄生虫が発生していて鮭を殺してしまうそうだ。人間には一切害はないとのこと。しかし蔓延を防ぐため、濡れたものを次の湖へ持ってゆかないようにとの注意書き。この寄生虫ものすごく拡大してあるらしいが気持ち悪い。



日曜日にはノルゥエーのスーパーもほとんどのお店も閉まるので、土曜日の午後着いたカーラショッキの町でショッピング。と言っても食料を買い込み、英国への土産にと冷凍のトナカイの肉2kgを買った。これがとにかく高い。2Kgで50ポンド。牛肉だとこれの半額くらいだろう。

この町のガソリンスタンドでディーゼルを入れようと思ったがとにかく高い。1リッターが1ポンド70ペンス近くする。(これは今までのレコードだ)キャンプサイトの受付女性にフィンランドのガソリン、ディーゼルは安いか?と聞いたところフィンランドはガソリンばかりでなくすべてがノルゥエーより安い。との答え。
カーラショッキの町からフィンランドの国境は15kmほど、そこでディーゼルを入れて北東(East Finmark)へ行くことに決めた。


 

上はレバヨッキのキャンプ場。 


日曜日の朝、フィンランドの国境目指して走った。ところが20km走っても30km行っても国境に着かない。そこでやっと判ったのがカーラショッキの町から道路は2手に分かれて、河を挟んで並行に10km以上も行っている。
私たちの走っている道路はノルゥエーとフィンランドを分ける大きな河渕でこの道には130kmほどガソリンスタンドどころか町もない。
地図では途中にレヴァヨッキ(Levajok)の名前が見えるから町があるに違いないと80kmも行ったところで何とここはキャンプ場だけ。キャンプ内の女性がここから33km行った先の橋を渡ったところにフィンランドのガソリンスタンドがあるからと教えてくれた。

キャンパーのタンクはもうほとんど底をつきかけている。こんなに長い33kmは初めて。何時ガス欠でキャンパーが動かなくなるかと気が気でない。国境の橋が見えてきたときは本当に嬉しかった。
フィンランドに入国してすぐのガソリンスタンドでディーゼルを満杯にした。(やっぱりフィンランドは安い!!!)
トロムセの郊外からタンクいっぱいのディーゼルで725kmも走行した。これは私たちにとって記録に残る大事だった。

 



後は気分もさわやか国境の川べりをタナ・ブルへ向った。この河は鮭が登ってくるから、河のいたるところに鮭釣りの男性が立っている。船で河の中心へ行くためのレンタルボートも川渕に引き上げられてあった。

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