キャンプサイトからメイン道路のバス停への道の脇にも山から流れ出る澄み切った水が河になりフィヨルドに流れ込む。その河口はかもめの恰好の水浴場で無数のかもめが水浴びをしていた。とっても気持ちよさそう。橋の袂にあるガラス張りの教会は北極大聖堂で1965年に建築された。
橋を渡ってすぐの町のセンターの停留場でバスを降りると広場の屋台で売っているお土産屋、ノルゥエー独特の模様のセーターやトナカイの角などカラフルに売っている。
毛糸のソックスやアクセサリーなど欲しいものもあるけれど、とにかくすべてが高い。
ハイストリートには観光客や買い物客であふれて活気があり久しぶりの町の雰囲気を味わった。観光案内書に拠ればこの町に高山植物を集めた植物園があるというので是非行きたかったのに良く読んでみれば数キロ離れているらしい。
仕方が無いからもう一つの目的である北国美術館(Nord Norsk Kunst Museum)へ入った。ここの美術館はスカンディナヴィアの19-20世紀の画家の絵を集めたもので、ほとんどがオスロの国立美術館から貸し出されているらしい。
できる限り写真を写してきたが私の好きな画家の絵を4点だけ紹介したい。
これはOtto Sinding ( 1842-1909)のロフォーテン・レイネの冬 。次も同じ画家のロフォーテンの春の日 (我亭主が気に入った絵)
これはChristian Krogh の作品この人はルノアールのようなきれいな優しい女性の絵を得意とするがこのような絵も描いていたと新しい発見。6年前にスエーデンの彼のアトリエ・美術館へ行ったことがある
スヴォルヴァー出身の画家Gunnar Berg (1863-1893) はロフォーテンの絵を描き続けた。6年前スヴォルヴァーの彼のギャラリーへ行ったが写真は撮れなかった。 この絵のタイトルもFrom Svolvaer (スヴォルヴァーから)
最後のこの絵は面白いタイルで廊下の壁にかかっていた。
港に横着けされた巨船キング・ハロルドはノルゥエーの20数箇所の港をめぐってゆく観光船で北から南までを巡航している。
港の一角に海洋博物館がありその前にある胸像はかの有名なアムンゼンでノルゥエーの人。
南極一番乗りで手柄を立てたがイギリス人・スコットが夢破れて遭難死したため憎まれ役になってしまった。
最後にこの町には世にも珍しい地下トンネル内のラウンドアバウトがあると聞いていたので散々探しまくった挙句、スーパーの店員さんに聞いたら、この町の地下トンネルは縦横に走っていてラウンドアバウトもいくつかあるそうだ。それでどこに行きたいの?と聞かれたから、いや一度経験したくて・・・と返事したもので彼は一日おかしかっただろうねー。
トロムセのキャンプサイトでウエールズ人夫妻と知り合いになった。彼らはキャンパーでエストニアからロシアに入りセント・ピータースバーグで一週間キャンプしていたと言う。ロシアでキャンプとは今まで夢にも思わなかったから、いろいろ話を聞きキャンプ場(ホテルの)のブローシャーももらい来年夏は是非いきたいと希望が湧いた。