ライン出版編集部

一人一著作を!
rein(独)を信条に
誠実な出版を目指す
ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

ヴェルレーヌ

2010-10-20 21:19:59 | Weblog
 「落葉」

秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。

上田敏『海潮音』より



「秋の歌」

秋風の
ヴィオロンの
節(ふし)ながき啜泣(すすりなき)
もの憂き哀しみに
わが魂を
痛ましむ。

堀口大學訳

・・・・・・・・・・

むかしむかし
日本の片田舎に住む少女が
ヴェルレーヌの詩に曲をつけました。
限りなく物悲しいメロディーです。
それは上田敏の訳詩でした。

やがて少女はおばあさんとなり、
奇しくもヴェルレーヌの生誕地を訪れることとなったのです。
おばあさんはヴェルレーヌの生家の前で
そのメロディーを口ずさむに違いありません。

ジャンジャン!






お知らせです

2010-10-20 13:52:14 | Weblog
  
”Britain's Got Talent” (イギリス版スター誕生)で Susan Boyle や Paul Potts が現れたように、ひょっとすると日本でも彼らに「劣るとも勝らない」MAESTRO Cellistov Dantschovsky (チェリスト風 団長風好き)という迷指揮者が誕生するかも知れない。この世紀の一瞬を見逃す手はない。

・・・・・・・・・・

79歳に近付いた老人は、「英雄」(ベートーヴェンの交響曲第3番第II楽章の冒頭部分)の葬送行進曲をプロのオーケストラ相手に、指揮しようと試みるのだ!
自分の指揮でプロのオーケストラが演奏すると錯覚しているようだが、実態はプロのオーケストラの演奏に自分が合わせて棒を振り、いかにも指揮をしたふりをするだけ。

と、つまらない御託をグタグた述べましたが、要は、テレビ朝日で日曜9:00から放送する「題名のない音楽会」の「振ってみまSHOW」に出演することが決まったわけです。84人の応募者の中から8人、10.5倍の競争に打ち勝って選ばれ、その中の一人に、と威張りたい所ですが、本当は「77歳の老人が、戦中戦後の苦しい時代を生き抜いて、冥土へ行く時の土産話にしたいから」と言った殺し文句に同情して、優しいスタッフが選んでくれたのです。
その公開録画が、11月22日(月) 17:15開場 18:30開演予定で行われます。
池袋の東京芸術劇場大ホール

冷やかしと、応援と、禿げ増し、に来られる方はネットで「題名のない音楽会」で検索、そのホームページをクリック、画面少し左にある「観覧募集」をクリックし、画面の下の方に行くと応募方法が出ます。それに従ってご応募下さい。
なお、画面にはゲスト宮元文昭、高嶋ちさ子、などが出ている番組です。

杉山英明(元新座交響楽団団長)