ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

T・S・エリオット『なげく少女』

2019-08-23 21:24:58 | Weblog
ガラスの器に書かれていたスペンサーの詩について書いたばかりだが
ふと思い出したのが学生時代に友人に教えてもらった一編の詩。

「階(きざはし)の上に立ち…君の名前を…織りたまえ…織りたまえ…」といった…。

記憶がぼやけている。

この詩をご存知の方がいたらぜひ教えてほしい。
ネットでは検索できなかったから。

エリオット詩集は家のどこかにあるはず。
高田敏子詩集も本気で探せば出てくるだろう。
高田さんの詩では『すすきの原』が好き。


すすきの原

さようなら さようなら
すすきの穂のくりかえす
さようなら
ひがな一日
すすきは 風に
さようならを おくりつづけている

ごめんなさい
私はあなたに あのような
美しいさようならを したでしょうか

あなたにも あなたにも
いつまでもああして
手をふりつづけていたでしょうか

私はうかつにも
別離がいつもあることに気づかずに
すぎてきたように思う

私のまわりから いつとはなしに
時の流れのなかに
去っていった人たちのことが思われる
すすきの原