ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

朝日新聞の歌壇俳壇

2020-11-15 11:05:27 | Weblog
念入りに読むと様々なことが見えてくる。
本日の掲載作品から学んだり感じたりしたこと。

横浜市の市歌を作詞したのが森鴎外とは知らなかった!
芋の天ぷらを惣菜店で見るたびに亡母を思い出す…という短歌に共鳴!
退院の夫にかぶらと油揚げをとろとろ炊いてあげようというやさしい妻。京都の人!
柩の弟の顔を見て自らの余年を想う兄。弟に先立たれたものしかわからない心境!

そして、まったく同じ気持ちなのだが
こうしたことをさりげなく表現できることに感服した歌。
栗おこわを炊いたから来て…といえなくなってしまった暮らしに胸を痛める女性!

ケーキを焼いてもピザやパエリアを作っても
おいしさと会話と時間を大勢で共有できないのはとても辛いこと。


わずか17文字や31文字で人生を投影できるこの世界はすごいと思う。
今更だけど。