りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

気持ちとお金と、ポイント。

2023-11-19 | 家族
ずいぶん昔から夜にウォーキングをしている。

その時のお供に、耳元から音楽を流している。
長年USBタイプのデジタルウォークマンを愛用していたのだが、さすがに寿命が来たらしく、遅ればせながら、今年に入ってサブスクに切り替えた。

イヤホンは、ウォークマン時代からの有線のモノを使っていたのだが、先日自宅のテーブルの上に、これが置いてあった。



ワイヤレスのイヤホン。

妻に尋ねたら、家電量販店に買い物に行った娘が、一緒に購入して来たそうだ。



サブスクをはじめた、ワタシのために。



社会人になって、1年と半年。

今までも食べ物とかなら何度か貰ったことがあった(と言っても、コンビニで買ったポテトチップスとかだが)。

しかし、こういった類いの・・・つまり、自分で働いて稼いだお金での、〈プレゼント〉という言葉が当てはまるようなモノを娘から貰うのは、もしかしたら初めてではないだろうか。


さすがに、ちょっと感慨深くて、嬉しくなった。


その後、娘が仕事から帰宅してきたので、イヤホンを手に礼を言った。すると・・・

「Bluetoothだし、そっちの方が使いやすいと思うよ」

たしかに。
有線だと、歩いてる時に邪魔になる時もあったからな。
それにしても、コレ、それなりの金額がしただろう?

「別にいいよ、もらったようなモノだから」

ん⁉︎
もらったようなもの?

「ポイントだから」

ポイント?

「そう、ポイントがかなり貯まってたから、店員さんが使った方がいいって」

そう言うと、娘はこう付け加えた。

「だからお金は使ってないよ、財布出してない」

あ、そう・・・。



まぁ、気持ちはお金に勝る・・・ということにしておこう。

いや、今回の場合は、気持ちはポイントに勝る、か🥴

大切に使わせてもらいます。
ありがとう。
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日御碕にて。

2023-09-19 | 家族
おかげさまで、今日、誕生日を迎えました。

ワタシが生まれた1969年に、テレビアニメ「サザエさん」がスタート。
そして今日、波平さんと同じ54歳になりました。



感慨深いです(笑)



まぁ、やっとこさ、外見が年齢に追いついたと解釈しようと思います(笑)




          ◆




先日の連休、妻と山陰へ行ってきた。
旅行というほど大袈裟なものではなく、あえて明確な目的地は決めずに、クルマで当てもなく・・・という感じの一泊二日のドライブ。
1日目は鳥取方面をグルグル周って、2日目は、出雲へ向かい、午前中、日御碕へ。

先ほど〈あえて明確な目的地は決めず〉と書いたが、今回、この日御碕だけは必ず行こうと決めていた。






この写真に写っているのは、ワタシと父。
4歳違いの弟は写っていないので、おそらくワタシが2歳か3歳の頃だと思われる。
だからこの写真は、今から50年以上前に撮影された写真ということになる。
父に抱かれ、カメラに向かって指差しているワタシの表情から察して、ワタシと父にカメラを向けているのは、おそらく母だったのだろう。

場所は、島根県・日御碕。

もちろん、ワタシの記憶には残っていない。
しかし、この写真はワタシにとって、とても珍しい、貴重な写真なのだ。

なぜなら、母と一緒に撮った写真は数え切れないほどあるのに、父と二人で写っている写真は、どんなに探しても、この写真以外に見当たらないのである。

おそらくそれは、父がもっぱらカメラマンに徹していたからなのだと思う。
思い返せば、ワタシも子供が産まれて以来、数え切れないほど写真は撮ってきたけれど、被写体としてはほとんど写っていない。
昔のカメラは高価で機能も複雑で、機械音痴の母が使うのを怖がったことも理由かもしれない。
しかしそんなことよりも、たぶん父は、まだ生まれて間もない、自分がこしらえた家族の記録を残すことに専心していたのではないだろうか。

まぁ、とにもかくにも、自分の誕生日も近いことだし、今回山陰に行くにあたって、父と唯一、一緒に写真に写った日御碕のこの場所へ、半世紀ぶりに行ってみようと思った。





案外、すぐに辿り着いた(笑)
日御碕の沖に浮かぶ経島を望む展望台が、その場所だった。

できるだけ同じアングルで撮ってみたのだけど、どうだろうか。
50年前の写真の方が、やや俯瞰気味に撮られている気がするが、それでもほぼ同じアングルで撮れたのでは?と自画自賛。

ちなみに、今回撮った写真に写っている人物は、ワタシの妻。
父と一緒に写った写真から50数年を経て、同じ場所に今度は自分がこしらえた家族と再び訪れることが出来たことは、ちょっと感慨深かった。(こじ付けがましいかな?)

そんな妻とワタシも、明日は25回目の結婚記念日。
結婚した当時は、銀婚式なんて全く現実味がない、遥か遠くにある記念日だった。
しかし、振り返ればあっという間。
気持ちがよいほど、瞬く間の四半世紀(笑)

まぁ、それでも、良いことも悪いことも、色々あったような気がする。

自分がこしらえた家族も、それなりの年月を歩んできたということか。



         ◆



今日は、たくさんのお祝いのメッセージをいただき、本当にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

最後に、両親へ。
今年も無事、誕生日を迎えることができました。
ワタシを産んでくれて、本当にありがとう。
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のぞみと高級チョコレート。

2023-03-29 | 家族
今日は有給休暇を取ったので、仕事はお休み。

午前中、家の事でしなければいけなかった用事を済ませ、午後からは、春休みで帰郷していた息子が大学に戻るというので、妻と一緒に福山まで。

ちょうど一年前の今日、大学に合格した息子は長年暮らした我が家を出て行った。
一年後の同じ日に、また息子を見送るというのも何かの縁だろうか・・・というのはさすがに大袈裟か😅
うん、たまたまの偶然だな(笑)

この一年間、盆正月とかにも帰ってきていたのだが、これまでは毎回高速バスだったのが、今回は新幹線。
数ヶ月おきとはいえ、さすがに片道4時間の移動にも飽きてきたようだ(笑)

新幹線ホームに上がると、平日の午後の、しかも人口50万未満の都市の駅だというのに、のぞみに乗ろうとする乗客は意外と多くて、ホームにはけっこうな人の列が出来ていた。

列の最後尾に並び、列車が到着するまで、息子と取り止めのない会話。

新幹線に乗るの、いつぶりだ?と息子に尋ねたら、「修学旅行以来」というので、「じゃあ、3年ぶりか」とワタシが言ったら、「違うよ、小学校の修学旅行だよ」と息子が答えたので目を丸くしてしまった。

そうだった。

息子の中学の修学旅行は東京だったので往復ともに飛行機だったし、高校の修学旅行に至ってはコロナ禍真っ只中で中止になったのだった。

反省。

ひとつは、息子の学生時代のことをちゃんと憶えていなかったこと。

もうひとつは、家族旅行の交通手段に、ことごとくマイカーを使ったこと(笑)

定刻通りにのぞみがホームに滑り込んできた。

ドアが開くや否や、息子を含めた全ての乗客がせわしく乗り込み、そして瞬く間に出発してしまった。



ホームに残ったのは、ワタシと妻を含めた数人の見送りの人々。

先ほどまでの喧騒が嘘のよう。

この閑散とした空気。
まるで映画「ローマの休日」のエンディングようだ・・・というのは、これまた大袈裟か😅

駅から出ると、桜も咲いていることだし、せっかくなので、駅のすぐ北側に鎮座する福山城公園を少し散策。



昨年、築城400年を記念してリニューアルした天守閣。
以前よりも、畏怖堂々とした佇まいに変身。

でも、ジーッと見ていると、カカオがいっぱいの高級チョコレートが食べたくなるのは、ワタシだけだろうか(笑)
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半世紀ぶり。

2023-03-04 | 家族
今日は、母とお墓参りに。

といっても、父や祖父母のお墓ではなく。

母の母の父母のお墓。
つまり、ワタシにとっては、母方の曾祖父母のお墓。

父方ならともかく、母方の、そのまた母方のご先祖様の墓となると、やはり感覚的にも遠くになりすぎて、訪れる機会が今までなかった。

ワタシはもちろん、孫にあたる母でさえも、いったいいつ以来の墓参なのか定かではないほど。
しかし、母がそんな感じなのに、ワタシには以前墓参した時の記憶が頭の片隅に残っていた。

遠い昔。
山の中腹の斜面に点々と墓が並んでいて、その麓の道端にクルマを停車して、登った。
よく晴れた日で、家族と登って行ったのだが、その中に4歳違いの弟の姿はない。
けっこうな坂道だったので、ワタシは母と手を繋いで登った記憶がある。
おそらく、母はまだ、弟を身ごもる前だったのだろう。


・・・ということは、この記憶は、今から50年前の出来事ということになる。


今回、そんな遠いご先祖様の墓参をすることになったのは、先日、母との他愛もない会話の中で、ワタシの脳内の最下層に残るこの記憶を話したことがきっかけだった。

当時3歳足らずだったワタシには具体的な場所は分からないので、助手席に座る母のナビに従って、クルマを走らせたのだが、案外迷わずたどり着くことができた。

沼隈半島の真ん中辺り。
公私に関わらず、ふだんクルマでよく走っている道の側だった。

50年前と同じように道端にクルマを停め、山の斜面を登った。
あの時と同じような穏やかな天気。
坂道の途中で振り返って眼にした風景も、自分の記憶に残る風景と同じような気がした。

ひとつだけ違うことがあるとすれば、50年前は、母がワタシのために手を繋いで坂道を登ってくれたが、今回は、ワタシが母のために手を繋いで坂道を登ったことか。

花と線香を手向け、手を合わす。

半世紀ぶりの墓参。

曾祖父母とも、ワタシが生まれる前に鬼籍に入ったので一度も会ったことがない。
母でさえも、もう記憶が朧げのようだった。

そんな子孫の久しぶりの墓参を、お墓に眠る曾祖父母は喜んでくれただろうか。

いや、おそらく喜んでなんていないだろう。

突然、しかも半世紀ぶりに現れた自分達よりも年上になった孫とひ孫の姿に、お墓の中で腰を抜かすほど驚いていたに違いない(笑)
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何物にも変え難い宝物。

2023-01-09 | 家族
今日、息子が大学へ戻って行った。

年末に帰って来て、ちょうど2週間。

友達や親戚に会った以外は、傍から見ると“自堕落の極み”に見えるほど、のんべんだらりと過ごしていたようだ。


まぁ、いいだろう。


昨年の今頃は、受験直前でクリスマスも正月もない毎日を過ごしていたのだから。

明日からは、さっそく講義や試験が始まるとのこと。

しかし、それも1ヶ月程度のことで、2月初旬からは、もう春休みに入るらしい。

ちなみに、春休みは4月の初旬まで。



はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜😅(深いため息)



ワタシ自身も30数年前にそんな4年間を過ごしたのだから、もちろん承知はしているが。


それにしても、有り余るほどの時間。


それがどれだけ貴重で何物にも変え難い宝物なのか、それを息子が痛切に実感するのは、きっと父親のワタシと同じで、時間に追われる社会人になってからになるのだろう。

さて、我が家の正月は、これにて完全に終了。

明日から本格的に2023年が、始まります。
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ふたつの驚き。

2022-06-24 | 家族
今日は、父の命日だった。

父が鬼籍に入って4年。
一周忌や三回忌の時は、仕事も休みを取って母と一緒に墓参りをしたのだが、今日は普通に仕事に行って、先ほど普通に帰宅した。

その方が、いい。

いつもと変わらない生活をしている方が、今のワタシと同じくらいの年齢だった頃、仕事が上手く行かず、おまけに癌も患い、まるで不運を絵に描いたような時期を過ごしていた父には、いい供養になるような気がする。


それに関わることで、ひとつ。


今日は、美空ひばりの命日だった。


知らなかったわけでなく、この4年間は「父の命日」の方が優先的だったので、すっかり忘れていた。

だけど、33年前の今日のことは、今でもよく憶えている。

ワタシはコンビニで深夜バイトをしていた。
夜勤明けに交代にレジカウンターに入ったパートのおばさんが開口一番、

「ねぇ、ちょっとあんた、美空ひばりが死んじゃったのよ❗️」

と、まるで自分の肉親を亡くしたように動揺していた。

そのおばさんは40代後半くらいに見えたから、それくらいの世代の人達にとっては、本当に肉親を亡くしたような出来事だったのだろう。

考えてみれば、平成最初の6月24日に美空ひばりが鬼籍に入り、そして平成最後の6月24日に、ワタシの父が鬼籍に入ったことになる。

まぁ、そこに何か意味があるわけではなく、単なる偶然なんだろうけれど(笑)
それでも、ワタシ個人的には、今日ちょっと驚いた。


それから、もうひとつ。


先日告示された参議院選挙。

広島選挙区の候補者の中に、以前勤めていた会社の先輩がいた❗️

地元の選挙区なので、告示前から新聞やニュースで細かくチェックしていたのだけど、名前を見ても顔を見ても全く気づかず、今日の昼、前の会社の同期だった友人からの連絡で、初めて気がついた。

あらためて昨日の新聞を引っ張り出して、候補者の記事に目を通した。

いやー、多少面影があるような気がするけど、街ですれ違ってもこれは分からんわ(笑)
まぁ、職場が一緒だったのは30年前だからなぁ、これも仕方ないことか😅

・・・こんなことを言ってることが知られると、『お前にだけは言われたくないわっ‼️』って、その先輩に怒られそうだけど(笑)

というわけで、みなさん、選挙には行きましょう。
誰に投票するかは、また別の話ですが(笑)
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蛙の子は蛙。

2022-06-01 | 家族
今年で社会に出て、30年を迎えた。

会社は一度変わったものの、一貫として広告のデザイン・制作。

手垢のついた表現だけど、あっという間の30年だった。

美術系の大学や専門学校で勉強した人間でもないのに、なぜここまでやって来れたのか。

才能なんて、ない。
今もあるとは思っていない。

あったものは、勘違いと勢いとハッタリだけ。

この3つをロータリーエンジンのように回転させて、なんとかここまでやって来たような気がする。

そして、そんなエンジンで走っている人間を面白がって支えてくれた人々。

才能もスキルもない代わりに、そんな周囲の人々と一緒に、良いことも悪いこともひっくるめて、ねじ伏せるように経験と実績を積み重ねて来た結果が、この30年なのだと痛感している。




          ◆





前振りは、これくらいにして。





          ◆





娘が、就職した。

今日が、初出勤。

今春、大学を卒業し、2ヶ月ほど就職浪人の期間を経て、ご縁のあった会社に採用していただいた。



簡単に言えば、ワタシと同業。



職種も、ワタシと同じ広告のデザインや制作に従事することになるようだ。

大学でデザインを専攻した時に、もしかしたら、いずれそうなるのかもしれない・・・と、心のどこかで覚悟はしていた。



しかし、それにしても。



家業でもないのに、親子で同じ仕事になる日が本当に訪れるとは。


あらためて、思う。


人生は、何が起こるか分からない。

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生きてるよ。

2022-05-24 | 家族
息子が家を出て行って、もうすぐ2ヶ月。

今は、ワタシの妻と娘の3人暮らし。

確実に変わったのが、風呂に入る時間。

息子がいた頃は、学校から帰宅した彼が夕方には風呂掃除をして早々にお湯を入れていてくれていたので、帰宅が必ず彼の後になるワタシ達も、好きな時間に入浴ができた。
まぁ、その代わりに我が家の一番風呂の権利は、ほぼ半永久的に息子のものではあったが(笑)

しかし今はその風呂係もいないので、最初に帰宅した誰かが掃除〜お湯入れをするのが暗黙の了解になりつつある。

今日は、娘が掃除した様子。
しかし掃除したのが早い時間だったのか、お湯は入れておらず、食事後、ワタシがお湯を入れた。

しばらく経って、「オ湯ガ、沸キマシタ」と、リモコンからお知らせ。

さっそく入ろうと浴室に向かおうとすると背後から

「お母さんが先に入りたいって」

と、娘。

「あ、そうする?」

とワタシがキッチンにいた妻に顔を向けると、

「うん、まぁ・・・いいよ、お先にどうぞ」

と、妻。

「じゃあ、ワタシが先に入りたい。今日、暑かったし」

と、いきなり割り込んで来る、娘。

「だったら、ワタシが先に入らせてよぉ、仕事で疲れてるんだから」

と、妻が応戦。

娘「お母さん、洗い物してるじゃん、その間に入らせてよ」

妻「洗い物は、後でするから」

娘「すぐ入って、すぐ出るから」






「おーれーがー、入るっ‼️」









妻&娘「どうぞどうぞ」







なんだ。
竜ちゃん、ここで生きてるよ。
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駅前ロータリー、AM1:30。

2022-05-06 | 家族
「GWは帰らない」

・・・と言っていたのに、先月の下旬にひょっこり帰って来た、息子。

今日、大阪へ戻って行った。



行きも帰りも、夜行の高速バス。



地元のバス会社を含めて、コロナ禍で、軒並み全国各地の長距離バスが休止になっている中、よくもまぁ、こんな格安のバスを見つけたもんだ(笑)

しかしそんな夜行バスだからか、バスの発着場も、至近の駅前とかバスターミナルとかではなく、隣の街の、東の端の、県境に近い駅のロータリー。

ターミナル駅ではない、閑散とした真夜中の無人駅に息子一人で行かせるのもどうかと思ったので、日付けが変わる頃、クルマで送ってやった。

午前1時前に、駅前に到着。
ロータリーにクルマを停めて、30分ほど待っていたら、ピンク色のボディデザインが施されたバスが滑り込んできた。
これに乗れば、夜が明ける頃には大阪に到着するらしい。



実家を出て、1ヶ月。

息子曰く、最初の数日は心細かったそうだが、入学式以降は、いつの間にかそんな気持ちも消えてしまった、とのこと。

順調&健全。
それで、いい。

一人暮らしも、これからが本番。
色んな事が待っているだろう。

困った事が起きたら・・・・・とりあえず、自分でなんとかしなさい。

・・・で、これはヤバイ、このままだと死んでしまう・・・・・そんな事が起きたら、連絡してきなさい。




すぐに、行ってやるから。




今度は、新幹線で帰って来いよ(笑)
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最初の家族。

2022-04-13 | 家族
広島で暮らす弟が、仕事でこちらに泊りがけで来ていると連絡があったので、仕事の帰りに実家に顔を出した。

今年の正月にも実家に帰ったのだがすれ違い状態だったので、会うのは半年ぶり・・・いや、1年ぶりか。

家に入ると、弟はすでに仕事から帰宅していて、「オレも今、帰って来たとこ」とワタシに告げた。

弟は、水道工事の会社に勤めている。

日焼けした顔に、少し汚れた作業服に、これまた少しくたびれた顔。

当たり前かもしれないが、大人になって弟と会うのは決まって休日の時なので、平日の弟を眼にするのは物珍しく感じた。

食卓では、母が弟の夕食を準備していた。
刺身と味噌汁とサラダとイワシの素揚げと、缶ビール。

「あんたも、食べて帰りんさい」

と、母がワタシに言う。

しかし、安易にそうは出来ない。
家では仕事から帰宅しているであろう妻が、もう夕食の支度を始めているかも知れない。
しかし、眼の前に並んだ美味そうな料理にお腹が鳴りそうになり、思わず唾を飲み込む。
ワタシは、その場でスマホを取り出し、実家で夕食を食べて帰ることを妻に詫びた。

しかし、もう一人分あるのかよ?

母に尋ねたら、「大丈夫、大丈夫」と、少し嬉しそうな顔つきで、ものの10分足らずで同じ料理を食卓に並べた。

帰宅後に速攻で浴室に向かった弟が風呂から出て来るのを待って、3人で夕食。

箸で母の手料理を突きながら、他愛もない会話。

それぞれの家族のこと、仕事のこと、体調のこと、親戚のこと、友人のこと、近所のこと、父のこと・・・そんな話が、生まれては消えて、生まれては消えて。

ふと、思う。

それぞれの子どもや妻を交えず、母とワタシと弟・・・つまり、純粋にこの家で生まれ育った“最初の家族”だけで、こうやって食事や話をするなんて、いったい何年ぶりだろう。

ちょっとむず痒いような、恥ずかしいような、懐かしいような。

最近では珍しく長い夕食になった後、玄関に移動して、扉を少し開けて、弟と一服。

すると、押し入れの奥から灰皿を引っ張り出してきた母が、ワタシと弟の元までやって来て、こう言った。

「あんたらもいい歳なんだから、そろそろやめなさい、もう、ホントに兄弟揃って」

文字にすると強い口調に感じるが、その言葉を口にしている母の顔は、呆れながらも少し笑顔に見えたのは、ワタシの思い過ごしだろうか。

母の差し出した灰皿を、ワタシが受け取る。

その灰皿が、元気だった頃の父が愛用していた灰皿だったと気づくのに、ワタシも弟も時間はかからなかった。




          ◆




午後9時過ぎに、実家を後に。

「明日も頑張って」

玄関で靴を履こうとしていたワタシに、母がそう言い、そしてこう続けた。




「今日は、みんなで、ゆっくり話が出来てよかった」




明日は、久しぶりの雨らしい。
でも、昼過ぎには止む様子。


さて、明日も頑張るか。
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