今日、宅配便で届いた。
大滝詠一『A LONG VACATION』
1981年3月21日発表。
その40周年記念盤。
段ボール箱を開封して取り出そうとして驚いたのは、その重さ。
とても片手で扱える重量ではない。
中途半端に出しかけたボックスを、あらためて箱に入れ直して、両手で慎重に・・・それこそ三種の神器を持ち運ぶ宮内庁の役人になったつもりで、ゆっくりとゆっくりと、箱から中身を取り出した。
凄い・・・・・!
レコード、CD、DVD、Blue ray、カセットテープ・・・etc.
30周年盤を発表した時に、「40周年の時は、その時に流通している全ての音楽メディアに記録して発表する」と予告していた大滝詠一氏の“遺言”の通り、豪華なボックスの中にこれでもかと言うほど、ありとあらゆるメディアがぎっしり詰まっていた。
その中でも、今回のワタシのお目当てだったのが、イラストレーター・永井博のイラストブック。
こちらも40年前の復刻版ではあるのだが、このアルバムが作られたのは、このイラストブックがきっかけだったのだそうだ。
当時中学生だったワタシは、アルバムジャケットにアートワークされていた永井博のイラストが大好きだった。
もしかしたら、肝心なアルバムの楽曲よりも好きだったかも知れない。
イラストなのに思わず目を細めてしまいそうになる、光と影のコントラスト。
あの頃、これほどまでに夏とか海とか太陽を強烈に感じさせてくれるイラスレーターは、鈴木英人と永井博が双璧だった。
イラストブックの帯には、全曲を作詞した松本隆の推薦文が載っていた。
その中にこう書いてあった。
「生きることが長い休暇なら、どこまで遊び通せるか試してみたい気がする・・・」
なるほど。
そうか、そういうことか。
“なんだかちょっと凡庸だよなぁ、他にもっとピッタリのタイトルがあったんじゃないの?”という印象をずっと持っていた「A LONG VACATION」というアルバムタイトルの本当の意味が、40年の時を経てやっと分かった気がした。
そんなこんなで、リビングでボックスを広げて唸ったり感嘆の声を上げていると、息子が「何が届いたの?」と物珍しそうに覗き込んできた。
たかだか18年前に生まれた人間に事細かく説明したところで、どうせ分からないだろうと思い、“昔のアルバムだよ”とだけ答えたのだが、
「あ、この曲は知ってる。CMでよく聞くよね」と、息子は『君は天然色』という文字を指さした。
なるほどね。
日本のポップス界に燦然と輝くこの稀代の名盤は、これからもこんなふうに、幾世代にも渡って生き続けてゆくのだろう。
大滝詠一『A LONG VACATION』
1981年3月21日発表。
その40周年記念盤。
段ボール箱を開封して取り出そうとして驚いたのは、その重さ。
とても片手で扱える重量ではない。
中途半端に出しかけたボックスを、あらためて箱に入れ直して、両手で慎重に・・・それこそ三種の神器を持ち運ぶ宮内庁の役人になったつもりで、ゆっくりとゆっくりと、箱から中身を取り出した。
凄い・・・・・!
レコード、CD、DVD、Blue ray、カセットテープ・・・etc.
30周年盤を発表した時に、「40周年の時は、その時に流通している全ての音楽メディアに記録して発表する」と予告していた大滝詠一氏の“遺言”の通り、豪華なボックスの中にこれでもかと言うほど、ありとあらゆるメディアがぎっしり詰まっていた。
その中でも、今回のワタシのお目当てだったのが、イラストレーター・永井博のイラストブック。
こちらも40年前の復刻版ではあるのだが、このアルバムが作られたのは、このイラストブックがきっかけだったのだそうだ。
当時中学生だったワタシは、アルバムジャケットにアートワークされていた永井博のイラストが大好きだった。
もしかしたら、肝心なアルバムの楽曲よりも好きだったかも知れない。
イラストなのに思わず目を細めてしまいそうになる、光と影のコントラスト。
あの頃、これほどまでに夏とか海とか太陽を強烈に感じさせてくれるイラスレーターは、鈴木英人と永井博が双璧だった。
イラストブックの帯には、全曲を作詞した松本隆の推薦文が載っていた。
その中にこう書いてあった。
「生きることが長い休暇なら、どこまで遊び通せるか試してみたい気がする・・・」
なるほど。
そうか、そういうことか。
“なんだかちょっと凡庸だよなぁ、他にもっとピッタリのタイトルがあったんじゃないの?”という印象をずっと持っていた「A LONG VACATION」というアルバムタイトルの本当の意味が、40年の時を経てやっと分かった気がした。
そんなこんなで、リビングでボックスを広げて唸ったり感嘆の声を上げていると、息子が「何が届いたの?」と物珍しそうに覗き込んできた。
たかだか18年前に生まれた人間に事細かく説明したところで、どうせ分からないだろうと思い、“昔のアルバムだよ”とだけ答えたのだが、
「あ、この曲は知ってる。CMでよく聞くよね」と、息子は『君は天然色』という文字を指さした。
なるほどね。
そうか、そうなんだな。
日本のポップス界に燦然と輝くこの稀代の名盤は、これからもこんなふうに、幾世代にも渡って生き続けてゆくのだろう。
今回の購入は、まさにそうですよ。
ちょっと(いや、かなり)値は張ったけど(^^;)