4.3時間3分のグリーン車と桃太郎伝説の吉備線
東海道・山陽新幹線の一番電車は06:00発の「のぞみ1号」で、
改札も5:30a.m.ちょうどに電源が入る。
これはJR東日本管轄の東北・上越・北陸新幹線の改札も同じである。
そのために東京駅05:27に到着する京浜東北線では若干時間が余ってしまい、
改札の前で何分か待つことになる。
そこで青春18きっぷでは一端改札の外に出られるため、
今回は八重洲口駅舎の駅取材で時間を潰すことにもなった。
東海道新幹線「のぞみ1号」の9号車4番A席に座り、購入した駅弁を喰う。
今回は岡山まで乗車時間が3時間3分と長時間だったためグリーン車に席を取った。
朝が早かったこともあり、駅弁を喰ったら急に眠くなり、目が覚めたら既に京都だった。
新大阪でJR東海からJR西日本に従業員が交代、
新大阪駅を出たところで車窓からはちょうど網干総合車両所宮原支所が見え、
留置中の「トワイライトエクスプレス瑞風」を上から見ることができた。
車内販売でコーヒーを頼んだら、「セットメニューがお得です。」と云われたため、
黒糖ドーナツ棒とのセットを購入した。
Suicaで支払ったら、キャンペーンで割引になると云うことで、
合計460円がセット割引で30円引き、コーヒーもICOCA割で100円引きで330円になった。
コーヒーと黒糖ドーナツ棒でまったりする。
黒糖ドーナツ棒は熊本で有名な御菓子で、熊本に行くと何時も買う大好きな御菓子である。
しかしさすがに3時間ともなるとグリーン車でも少し飽きてくる。
そんなことを思い始めているうちに岡山に到着した。
岡山で一端新幹線改札口から外に出て、青春18きっぷで再入場する。
ここで吉備線に乗り換えて終点の総社を目指す。
吉備線は今は“桃太郎線”の愛称が付けられており、
車内アナウンスでもこの桃太郎線が使われていた。
吉備線の路線名の元となった吉備駅は吉備津神社の最寄り駅であり、
この神社に奉られている吉備津彦命は桃太郎のモデルになったともいわれており、
そのためこの愛称が付けられているのだろう。
吉備線の起点である岡山駅にも犬、猿、雉子をお供にする桃太郎の像が設置されている。
吉備津彦命は第7代孝霊天皇の皇子であり、
日本神話で大和朝廷により派遣された四道将軍の一人とされ、
吉備津彦命は西道に派遣されたとされている。
西道とはのちの山陽道のことであり、
吉備津神社の縁起にはこの地を平定するにあたり、温羅という鬼を退治したとある。
温羅は鬼ノ城に住みこの地を荒らしていたが、
犬飼健、楽々森彦、留玉臣という家来とともにこれを退治、
祟りを押さえるために温羅の首を井戸に投げて封印したという。
その井戸がこの吉備津神社にあり、
蓋を乗せて湯を沸かした釜の音で吉凶を占う鳴釜神事として伝承されている。
岡山での乗り換え時間は17分で到着と同時に乗り込んだが、
出発までの間にどんどん乗り込んで大混雑になっていた。
主に高校生や大学生と思われる世代で、そのほとんどが途中の服部で降りていった。
近くに岡山県立大学があり、多分そこの学生なのだろう。
39分の乗車時間で総社に到着する。